2020年2月9日(日)はれ
国立小劇場 午後2時15分開演 3列センター
竹本津駒太夫改め
六代目竹本錣太夫襲名披露狂言
傾城反魂香 (けいせいはんごんこう)
土佐将監閑居の段
百姓たちが虎を退治しようと、
ワラワラとやって来たぁ。
ワラワラとやって来たぁ。
藪の中に虎を発見したぁ。
御用絵師・土佐将監(玉也)は、
足跡が無い!ってことは、
足跡が無い!ってことは、
この虎は絵から抜け出したんや!
って見破ったぁ。
って見破ったぁ。
弟子の修理之介(玉勢)が、
エイッ!と筆で消し去ったぁ。
なもんで、
師匠から土佐の名を貰ったぁあ。
百姓たちはビックリ仰天!
「借金の帳面も消し去ってくれへんかなぁ」
とか言ってるし。
イヒイヒ
出語り床が回ると
豊竹呂太夫、竹澤宗助、
そして、新・錣太夫が並んでまっせぇえ。
襲名披露の口上やぁああ!!
本舞台じゃなくって、
床でやるっていうのが、
文楽らしくってエエわぁあ♪
あ…でも、席がセンターに
近かったもんやから、
近かったもんやから、
私の所からは、
ちょっと見え難かったんやけど、
まぁしゃぁないわ。
呂太夫が、
津駒太夫時代のエピソードで
客席を沸かせたでぇええ。
ガッハッハ
錣(しころ)太夫という名が表に出るのは、
80年ぶりなんやって!!
文楽の歴史の一端を感じるわぁあ。
NEW錣太夫!
これからも頑張ってやぁあ!!
これからも頑張ってやぁあ!!
もう1人の弟子・浮世又平(勘十郎)と、
女房・おとく(清十郎)がやって来たぁあ。
女房・おとく(清十郎)がやって来たぁあ。
こっちの弟子は、どうもイマイチ
パッとせえへんみたいやなぁ。
言葉が不自由なもんで、
女房が替わりに喋るんやけど、
ペッチャラクッチャラやかましいしぃ。
そこへ事件がッ!
しかぁし、
又平は何もすることが出来ず…ぅ。
又平は何もすることが出来ず…ぅ。
こんなんやったら、
いつまでたっても、
土佐の名前は貰えない…。
いつまでたっても、
土佐の名前は貰えない…。
もうこの世にいても仕方がない…。
最期に手水鉢に自画像を描こう。
ア~ラ不思議!
絵が裏面にも出たぁああ!
ウワァアア!
この場面って歌舞伎では、
むっちゃ時間をかけるのに、
文楽はサラリとしてるんやなぁ。
エエやん♪
エエやん♪
これを見た師匠は、
土佐又平光起という名前を許したぁ。
で、師匠が手水鉢をパッカ~ン!
真っ二つに斬ったら、
又平がスラスラ喋れるようになったぁ。
シェエエ!!マジで!!
時々、眠れる森の美女になってたもんで、
後で筋書を読んで知ったやないのぉ。
ヤレヤレ
おわり
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国立小劇場
2020年2月8日(土)~24(月・祝)
国立小劇場の前に看板が! (2020.2.19記)
もう70にもなられるベテランなのに、ずっと幼名の津駒太夫でしたから。
千歳太夫ともども、すぐにも「切」の字をと思います。
それにしても太夫陣が手薄で。
私が文楽に通いだした頃は、トップに越路太夫がおられ、続いて住太夫、嶋太夫、先代・織大夫、伊達太夫、相生太夫、先代・呂太夫・・・と個性豊かな実力派がたくさんおられました。
「文楽は太夫で決まりますねん」は住師匠の言葉。その通りだと思います。こんなことばかり言ってては「團菊ジジイ」と言われて嫌われますね。
なのに太夫陣が…。
筋書の演者の紹介欄で太夫がズラリと…並んでませんものね。
私が観だして…何年だろう…20年くらいですか。
それからみても激減ですもの。
熊さんの時代はもっともっといたんですよねぇえ。
楽しかっただろうなぁあ。
いいなぁああ。
実は、太夫に魅力を感じられなくなってしまい、
それまで床寄りの上手側で観劇することが圧倒的に多かったのですが、
最近はどこでもいい。と思うようになってしまいました…ぅ。