アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

劇団民藝 新・正午浅草 荷風小伝 その1

2019年05月13日 | 演劇


明治、大正、昭和の文豪、
永井荷風が送った

老後の様子を生誕140年、
没後60年となる今年に上演。


2019年4月17日(水)
紀伊国屋サザンシアター 18:30開演 11列センター

劇団民藝
新・正午浅草 荷風小伝
作・演出=吉永仁郎 
 演出補=中島裕一郎
【キャスト】
永井荷風(本名は壮吉):水谷貞雄
若い男(カメラマン):みやざこ夏穂
福田トヨ(近所の女):田畑ゆり
お歌(荷風の昔の妾):白石珠江
お雪(玉の井の娼婦):飯野 遠
永井久一郎(荷風の父):伊藤孝雄
老人(荷風の友人):松田史朗
喫茶店の女給<ダブルキャスト>:高木理加、長木 彩 
東京日日新聞の中年の記者:佐々木 研
東京日日新聞の若い記者:大中耀洋
壮士風の男:梶野 稔

昭和32年秋。
昼下がりの市川市八幡。
永井荷風(水谷貞雄)は77歳で独り暮らし。
書斎にもち込んだ七輪に木片をくべて、
野菜入りの自称“釜飯”をつくっていた。
そこへかつての愛妾お歌(白石珠江)が
 久しぶりに訪ねてくる。
お歌はわびしさに驚くが、
荷風は2千万円の預金通帳を入れたカバンを
置き忘れたことも面白おかしく語ってみせる。
思わずお歌の視線はカバンへ。
思い出話はやがて40年書きついだ日記へと移り、
名作「濹東綺譚」の娼婦お雪(飯野遠)との
 日々がよみがえる…。



オープニングは、
ステッキを杖替わりに歩いている
お爺さん。
その人をカメラ片手に追いかけてる
若い青年。
どういうストーリーなのかなぁ。
永井荷風の事は、
小説も何も読んだことがないもんで、
知識ほぼゼロなんだぁぁ。

“民藝の仲間”(劇団後援会)から
 届くチケットの座席が
最近はほぼ5列目だったもんで、
今回みたいに11列目に座ると、
あまりにも舞台が遠いかも…。
なんて最初は不安だったのよ…ぉ。



ウキャァア♪
永井荷風
のほほ~んとしてて、
振りまく空気が、
何気にあったかぁぁい♪

埃まみれの書斎に、
どこからともなくやってくる
荷風は、ただネコと呼んで、
餌なんかもあげてるみたい。
この猫がさぁ、
鳴き声だけなんだよねぇ。
それなのに、
確かに荷風の側にいるように、
感じちゃうのよぉお♪
演劇のマジックだね♪

でも…
 舞台は暗いし、暗転が多いし、
周りのお客さん数人が、
何度も溜息つくし…。
じぇんじぇん前のめりになれなぁい。
休憩…
しかぁし!第2幕は!
グイグイッと前のめりぃい!

女性関係の話しが主で
しっとりしていた1幕目から、
ガラリと雰囲気が変わって、
作家としての存在がクローズアップ。
銀座のカフェに出掛けたりもする。
菊池寛と仲が悪かったのかぁ。
仲を取り持とうとアタフタする、
新聞記者(佐々木研)も大変そうだなぁ。



それにしても、
荷風って売れっ子なんだねぇ。
記者に追いかけられないように、
銀座から浅草へ
お気に入りエリアをチェンジ。
そんな穴場を教えてくれる
友達(松田史朗)って人も、
変わってて面白かったぁあ。

つづく

劇団民藝
2019年4月17日(水)~28日(日)
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA