アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

一谷嫩軍記 -流しの枝・熊谷陣屋-

2012年04月15日 | 歌舞伎

團十郎の舞台を観るのは久しぶりぃ♪
いつ以来…ギョ!2010年7月『暫』って!
暫く、暫く、暫くぶり過ぎぃぃ。

2012年3月24日(土) 
国立大劇場 3階12列センター

国立劇場開場45周年記念
一谷嫩軍記 (いちのたにふたばぐんき)  
-流しの枝・熊谷陣屋-
並木宗輔:作
初演 :文楽/1751年・大坂豊竹座
      歌舞伎/1752年・江戸森田座

並木宗輔(1695~1751)
別号、並木千柳。近松に次ぐ浄瑠璃作者。
義太夫狂言の三大名作「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」
「仮名手本忠臣蔵」の実質的な立作者とも言われる。
「一谷嫩軍記」三段目までを書いて没した。
作品の多くが歌舞伎に移入され、義太夫狂言の重要な
レパートリーとなっている。

いつも観る『熊谷陣屋』にプラスして描かれていて、
物語の流れがとてもわかりやすくなっている。
っつうから、けっこう楽しみにして行ったのに…ぃ。
アレアレアレレ…。
幕が開いてアッちゅう間に、コックリコックリぃ
なんでやね~ん!!

序幕 堀川御所の場
今回98年ぶりに復活する場面だよぉ!

義経(三津五郎)があの、あの、制札を…
”一枝を伐らば一指を剪るべし”
これこれ、これを
熊谷直実(団十郎)に渡すんだ。
……
ウォォ。大切な場面を見届けられたよ~な。
られてないよ~な…。
鼻から提灯がプ~~~っとぉ。
チクショー!次の場面こそっ。

二幕目 兎原里林住家の場
菊の前(門之助)の乳母(秀調)の家なのね。
ダメ息子(弥十郎)が出てきたわ~ぁい。
……
えっ!いつの間にか
薩摩守忠度(団十郎)が立ってるっ。
脳みその中はスッテンテ~ン…。
QOO~!いつもの場面だけは…今度こそ!

三幕目 生田森熊谷陣屋の場
相模(魁春)が出てきたぞ。
お次は藤の方(東蔵)だね。いいじゃん♪東蔵♪
…そうそう、弥陀六(弥十郎)が出てくるんだよね。
さあ!首桶の蓋を取って…。
……
フンガァアア!!もうこんな場面まで進んでるうぅ。
首は首でも、私がガックガックいわせてるんやないかぁ。
アホかいなぁ。嫌いな作品ちゃうのにぃぃ。
なんでそ~なるの!(欽ちゃん風)

その首を見て驚く相模と藤の方。
2人の口から真実がバレては…。
熊谷は必死に彼女達を押し留めるよ。
「騒ぐな」「お騒ぎ召されるな。」
そうそうここここ。
嗚呼、団十郎はやっぱりデッカイなぁ。
吉右衛門の熊谷がMY一等賞なんだけど、
播磨屋は心情が溢れてるでしょ。
でも、成田屋もイイねぇ。

そうして熊谷は武将から出家姿に…。
「十六年は一昔。 ああ、夢だ夢だ」
合戦の音を聞いてビクリッッ!
被った笠を両端からギュ~っと引っ張ってる。
まるで何も聞きたくない。って耳を塞いでる…。
そうしてその場から逃げる様に…。
ト幕外、どんちゃんを冠せ、送りにて、向うへはいる。
後、シャギリ。

クハ~ァ…なんて人間臭いんだぁ。成田屋ぁあ!
武士として生きてた時は、
お首にも出さなかっただろうその姿にジ~ン。
しかぁし!私ったら…なんのために来たのやら…ヨロリぃ。

後日『絵本合法衢』を観に国立に行って(4/8)
さくらまつり”を見物。
団十郎が植樹した「熊谷桜」を愛でたよぉ♪

ゆかりの地埼玉県熊谷市に縁の深い桜で、
他の桜に先駆けて開花することから、

先陣の功のあった熊谷直実にあやかって名付けられた
といわれています。

まだまだちっこくって可愛いベイビーちゃんだった。
どれくらい経ったらゆっさゆっさ揺れる様になるのかな。 
え、小高木で大きくならないのか…っ。





秀山祭 熊谷陣屋 (2007.10.1記)
仁左衛門 熊谷陣屋 (2005.11.30記)
わが心の歌舞伎座 (2011.2.9記)

團十郎「熊谷桜」を植樹

国立劇場さくらまつり 
(2012.4.14記)