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7年前の尼崎脱線事故でテレビは何も学んでいなかった

2012-04-26 18:43:55 | TVの中のオバカさん

遺族ら「裏切られた」…京都府警に市民抗議百件(読売新聞) - goo ニュース

京都府警亀岡署員が、児童ら10人が死傷した事故の遺族らに無断で、個人情報を記したリストを、加害者家族に渡した問題で、府警は26日も謝罪に追われた。
遺族らは「裏切られた」などと怒りをあらわにし、市民からの「なぜ連絡先などを教えたのか」といった抗議も100件を超えた。
「絶対にあってはならない行為で、心からおわびを申し上げる」。26日午前、記者会見した西村元希首席監察官は、友井昌宏警務部長の談話を読み上げ、「法律違反の疑いが強く、厳正に対処する」と続けた。
犠牲になった小学2年小谷真緒さん(7)宅には、府警本部の担当者が謝罪などのために訪ねたところへ、加害者の少年の父親から電話があったという。

小さく身体を丸め、頭を床に付けて土下座をする警察署長とソファに座り、署長に怒りをぶつける犠牲者遺族。このニュースの映像で最も恣意的な画像を流していたのはTBSだった。他のニュースでは警察署での会見映像や外での囲み会見、土下座をしている署長のアップの映像だった。

TBSの画ヅラをどこかで見た気がした。いつだったか?

7年前の尼崎脱線事故後の映像だ。

JR職員の胸ぐらに掴みかかり、今にも殴りかかりそうな遺族と思われる初老の男性を「報道」の腕章を巻いた連中はカメラやマイクを突き出して取り囲んでいた。

犠牲者の告別式に弔問したJR関係者に罵声を浴びせる遺族や、「生き返らせてくれ。できないのなら、ここで○ね!」と暴言を吐く遺族の映像をそのまま放送し、それを見た出演者らは安っぽい同情をしていた。

人間の心理で外部の影響を受けやすいモノは怒→哀→楽→笑だと聞いた事がある。このうち怒と哀は恐れから来る。身近なモノの事件や事故は視聴者の恐れを煽り、怒や哀を誘発させやすいのだ。つまり、もっとも身近な交通機関である通勤電車やクルマの事故で恐れを煽り、犠牲者の身辺を紹介する事で哀を煽り、その反動として加害者への怒を煽る。これを繰り返せば、数字は簡単に取れる。

しかしこの手法は弊害もある。例えば視聴者の怒を煽るために被害者遺族の過激な発言や象徴的な画ヅラを流せば、被害者遺族に対する嫌悪感を持つ人々も現れる。実際にネット上では今回の事故の遺族に反感を持つ人が増えている。

ワイドショーやニュースショーは視聴者の哀を煽るため、マスコミは重大事故が起こる度に遺族の心情を無視してカメラやマイクを向け「今の心境は?」と尋ね、「悔しい」や「許せない」、それ以上の過激な言葉が返ると、出演者らは「ご遺族の気持ちはよくわかります」と通り一遍のコメントで事件レポートのコーナーは終わり、どうでもイイ芸能ネタやくだらないスポットネタに替わり、明るい声のレポーターと交代する。或いは出演者がシタリ顔で疑問を投げ掛ける。彼らの数字の代償は遺族や被害者のプライバシーだ。

マスコミは7年前に何も学んでいなかった。また何年か先に大事故が起こると遺族や被害者、加害者関係者は好奇の目に晒されるんだろう。

もうひとつの弊害は事件や事故の本質を見失う点だ。この事故もマスコミが追いかける未成年者の無免許運転が本当に原因なんだろうか?と思っている。本当の原因は警察や自治体、学校の交通行政がお座成りでは無いだろうか?と思う。

事故が発生した道路は翌日から通学路から外れ、子供たちは少し遠回りになるが安全な道を迂回しているそうだ。ならばなぜその迂回路を初めから使用していなかったのか?と思う。また事故のあった道路は幹線道路に沿っていて、抜け道に利用されている交通量が多い。そのため朝のラッシュ時は市街地へ向かう方向は進入禁止となる一方通行だそうで、道路拡幅工事も実施されたそうだが、その時に信号やポールを設置して抜け道機能を削げなかったか?この事故の加害者は地元の人間だったので直接関係無かったが、「抜け道」と言うと最近のカーナビにはこの機能が付いている。しかし抜け道が狭い路地や見通しの悪い道の場合もあり、土地勘が無いと「怖いな」と思う時もある。カーナビや道路マップの「抜け道」も見直すべきだろう。

今朝、放送された土下座の画ヅラが終わると、有名司会者が罵声に近い言葉を発していた。

彼の出演する番組は過去に多くの不祥事やヤラセ・捏造疑惑があった。事件現場の中継で偶然映りこんだ男性を犯人とも取れる発言で茶化したり、事件レポートで被害者家族の男性を何の証拠もなく容疑者扱いしたが、番組では一切謝罪していない。あるメーカーに食品偽装疑惑があるとした際に、有名司会者は「廃業してもらいたい!」と罵声を浴びせた。メーカーは直ちに反論し「この商品の原料に店頭からの回収物を混入していた」としたが、メーカーではその原料は使用していなかった。また偽装疑惑を内部告発した女性が勤務していた工場では、番組が「偽装疑惑あり」とした商品は製造しておらず、後日「女性が勤務していた」と称する時期は工場は稼働していなかった。この捏造疑惑に対しても彼は正式に謝罪しておらず、このメーカーの代表的な菓子を出演者全員に配る演出で「謝罪」したつもりのようだ。

頭を下げて謝意を伝える事すらできない人間に土下座をする署長を批判する資格は無いと思う。

もうひとつあった。

この騒動は署長がやったわけではないが、監督責任者としての責任を果たそうとしている。果たせたかどうか?は別だが…

今日、直接本人に対する容疑に対して無罪判決が出た政治家がいるが、彼に監督責任があるハズの元秘書には有罪判決が出ているにも関わらず、彼を支持する多くの政治家が「無罪だ」「清廉潔白だ」と狂喜乱舞するマヌケぶりを見ていると、この事件の加害者に対するよりも強い怒りがこみ上げるのは自分だけだろうか?

「責任を取ろうとしない」と言う点では民主党に対立はない。

ところで「笑」が外的要因を受けにくいと言うのは、あくまでも「笑わせる」場合だそうだ。「笑われる」場合は「怒り」と同じ位に簡単らしい。だから一流コメディアンは頭が良いのが一番の条件で、世間を冷静かつ客観的に見る目や敢えて逆の視点から見る目が必要だそうだ。ちなみにガン山(前:サギ山・元:鳩山)やマキコのダンナは「笑わせる」では決してなく、彼らは「笑われる国会議員」である。

 

 

 

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