ワークショップ＜魏晋南北朝時代のジェンダー構造＞

　標記のようなワークショップを開催した。

ワークショップ＜魏晋南北朝時代のジェンダー構造＞
・日時：2014年7月12日（土）14:30～17:00
・場所：場所：日本大学文理学部 百周年記念館第1会議室
☆プログラム
・報　　告：川合　安（東北大学文学部）
　「六朝時代の家族・婚姻等に関する研究状況」
・コメント：佐川英治（東京大学文学部）
（主催：東洋文庫現代中国研究資料室ジェンダー資料研究班＆科研基盤Ｃ「歴史的視点による中国のジェンダー秩序に関する総合的研究」(代表:日本大学文理学部・小浜正子)）

　小規模ながら、リタイアされた大学院時代の恩師を含むこの時代の専門家が集まって、密度の濃い議論が展開されて勉強になった。
　印象的だったのは、魏晋南北朝時代の貴族について具体的なことを専門家に聞いてみると、意外とわかっていないことが多いということだ。門閥貴族の時代として、彼らの活躍が取りざたされるが、意外と貴族制とはそんなに制度化されたシステムではなく、よく取りざたされる家格というものも、確立していないからこそ論じられるような側面があることがわかった。
　何がわかっていないかがわかった貴重な会だった。
　終了後の懇親会では、ベルギービールを飲んで遅くまで語り合った。中国のジェンダー史をめぐって議論の輪が広がりつつあるようで嬉しい。