つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

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Occupy Stanford

2011-12-07 08:58:23 | 日記

日本でも報道されているように、アメリカでは9.11十周年の次の週からNew Yorkのウォールストリートで始まったOccupy Movementがこの間ずっと続いている。
1%の金持ちがますます豊かになり、99%の人々の生活が脅かされている状況への異議申し立てとして始まったこの運動は、具体的な獲得目標がよくわからないままに、格差の広がる中で多くの人々の共感をへて全米のあちこちの都市に広がった。カリフォルニアでも、サンフランシスコやオークランドの広場を占拠していたのだが、オークランドで公安と衝突して負傷者を出し、人々の怒りをかき立てたのは11月のことだ。オークランドはバークレーの隣町だが、ベイエリアでは治安の悪い-つまり貧しい人が多い-街として知られているところで、そこでこの運動がとりわけ盛り上がるのは納得できるものがある。
同時に、カリフォルニアでは州財政が(アメリカの国家財政と同様に)破綻しそうになっていて、財政改善のためということで州立大学の学費は、この数年、年に20%というレベルでの値上げが続き、修学継続困難な学生もたくさん発生していた。バークレー校ではOccupy Movement と呼応した学費値上げに抗議するOccupy Berkeley が少し前から多くの学生を巻き込んで広がって話題になっており、そして先週、デイヴィス校で、学費値上げに反対して平和的に座り込んでいる学生たちに対して、大学の公安部門が催涙弾を発砲するという事件が起きた。これは多くの人々の怒りを巻き起こし、デイヴィス校では大学当局に抗議する大規模なデモが起こっている。
しかし私立大学であるここStanfordでは、そういう世間の波風は人ごとのように、これまでキャンパスの中に特に動きはなかった。
ところが、今週になって、StanfordでもOccupy Movementが始まった。とはいってもきわめて小規模なおとなしいもので、Meyer Libraryという建物の一階のオープンな学習スペースにある机の一つを三人の学生が占拠してチラシなどを配っている、という程度だ。机の前には“We are 99%”という小さなプラカードもあった。きっかけは、先週の学内新聞Stanford Dailyの記事に反発してのものらしい。
Meyer Libraryには東アジア図書館が入っており、私はそこへ行く時に彼らの机の横を通ったのでそれを知った。が、そうでもなければ普通に学内で生活していると気がつかない程度の小さな動きだ。チラシを見ても、特に具体的な要求があるように見えない。今のところ大学当局も特に問題視して対応はしていないようだ。
裕福な家庭の学生の比率が高いStanfordではOccupy Movementに大きな共感は集まっていないということなのか、あるいはみな勉強に忙しいのか。学生よりもむしろ、昔運動の経験のある教員の方が興味をもって成り行きを見守っている感もある。
残念なことにまもなく私は一時帰国してしまうので、その後の動きを自分でフォローできないのだが、StanfordのOccupy Movementがどのように展開するか、興味が持たれるところだ。
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