つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

日大校友会宮崎支部にi講演に行きました。

2013-01-26 12:08:29 | 日記

日本大学校友会宮崎支部の総会へ、「尖閣問題の歴史的背景」の講演に行きました。10月の文理学部公開講演を聴きに見えていた宮崎日大高校の教頭先生からリクエストがあったのです。
10月に比べて、日中両国が政権交代しましたが、日中関係はいっこうに改善せず、昨今は中国側の「領空侵犯」に対するスクランブルも相次いで、軍事衝突をまじめに懸念せざるを得ない状況であることを考えると、準備していてため息が出ました。
宮崎では、皆さん大変熱心に聴いてくださって、質問もいろいろ出ました。私がお話しした、東アジア海域の歴史、中国政府の主張の論理、また日中両国の政府以外の動きなど、皆さん「知らないことがたくさんあった」と好評でした。特に江戸時代の琉球王国が清と薩摩藩に「両属」だったことは多くの方の関心を引いたようです。
参加者の中には、息子さんがもう10年中国に暮らして中国人の奥さんと家庭を持っていて「反日デモ」の際には心配だったという方や、観光地宮崎でレストランを経営していて中国人客の激減に困っている方など、ここでも日中関係悪化の影響がいろいろ及んでいるようです。
講演会の後の懇親会では、日本大学卒業のいろいろな年齢・職業の方とお話しする機会がありました。多くの教職員が参加しておられた宮崎日本大学高校は、学力の評価が高いだけでなく野球部(惜しいことに春の選抜は補欠でした)、サッカー部(県で準優勝。PKで負けた鵬翔高校は全国優勝)などもがんばっており、またアトラクションで出場してくれたチアリーディング部の女子高生たちの溌剌・堂々とした演技に目を見張りました。空港ではちょうど芸術学科の生徒の作品が展示されており、のびのびした表現力にも感心しました。全体的に色遣いが明るく豊かなのは、宮崎の太陽と自然の賜物か、とも思います。女子サッカー部もできていて、最近は女子生徒の活躍ぶりが目立つ、というお話でした。教職員の方々のお話からは、生徒たちがみな、熱心かつ楽しんでそれぞれの課題に取り組んでいる様子がわかり、活力あるよい高校なのだと思いました。
今回は時間がなくてトンボ返りでしたが、機会あればまた、今度はゆっくり宮崎を訪れてみたいです。
(写真は宮崎日大高校芸術科生徒の作品です)