ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

サクラ材の本棚の制作

2014年10月16日 | 木工
台風が過ぎて、秋が深まりました。




サクラの老木の葉っぱもかろうじて残っています。





どうどどどどおう。栗の実も落ちている。
通勤の時に拾うのが楽しみ。





工房の庭のヨウシュヤマゴボウ。
この紫色はなかなか得難い。おいしそうだけど食べられない。






引出を納品しました。




お客様に手伝っていただいて苦労して二階のお部屋に収めました。





サイドテーブルも。
ベッドも私のお作りしたものです。








作り付けの本棚を作っています。
お部屋の壁二面を覆うような大きなものです。






材を買いました。サクラです。秋田県から来ました。
27mm厚の板が約1立米、45mmが約0.5立米。
27mmの方はすべて使っても結局足りず、手持ちのものを追加してなんとか間に合わせることになりました。






板を検分しながら、作るもの+アルファの大きさに切り、それを接着して板を作っていきます。






この板を作る作業が、無垢材を使う木工仕事では大きなウェイトを占めます。
届いた材を見定めながら切り、狂いを取り、板を剥ぎ、厚さをそろえ、幅を決め、長さを切る。
出た端材をストーブに入る長さに切って束ね、おが屑を掃除する。
この作業にほぼ一週間かかりました。






耳や割れなどを切って捨てますので、端材が山のように出ます。
端材は冬場の薪になります。
これからの季節は端材もうれしい。






板の表面を「超仕上げ盤」という機械で削ります。
いわば、でかいカンナです。
こんな幅の広いカンナくずは人の手では出せませんね。






組み立てが始まります。

本棚は扉も引出もないので、家具としては見せ場がありません。
ただの箱のようなものです。
見た目が地味なので、制作期間途中にブログを書く気がしません。
でもこのような家具はやたら材を使うし、意外と手間なものです。






ただの板だったものが箱になり、やたら空間を占拠し始めます。
限られた工房の空間を片づけ、いろいろ工夫し、時には動かし、なんとかやりくり。






これは机。机の上にも棚が載ります。
切り込みは配線のための穴で、この穴がある方が壁につく辺です。






オイルを塗って一段落。
あとは棚板をつける金具をとり付けて、納品に行けば終わります。




しかし、作ってみると、自車のハイエースでは一度に乗らないことが、今さらながら判明。

お客様と相談して二回の納品となりました。










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