ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

カウンター食器棚の制作

2014年07月16日 | 木工
オオムラサキが飛び始めました。
大きな蝶が特徴のある羽ばたきで飛翔するので遠目でもすぐにわかります。
でも写真に撮れない、、、






食器棚が組み込まれたカウンターと椅子のセットを作っています。






高さ80㎝のカウンターに合わせたストゥールをまず作ります。
写真は図面と墨出しに使ったケヒキ。印をする工具です。







形を作りホゾ、ホゾ穴などを加工して、組み立ての前に記念撮影。







最終の組み立てです。
座面は高さが50㎝なので、10㎝の高さに足載せがあります。







カウンターは長さ160㎝、幅が80㎝あります。
かなり大きいです。
これだけ大きいと溝を突いたり穴を開けたりする加工がかなり困難になります。

そこで、




板を剥ぎ合わせる前に引き戸のレールの溝を突くことにしました。


前面をまず決め、それを基準に正確に鉛筆で墨をして溝の位置を決めておき、
加工は板を剥ぐ前の軽いうちにします。
その後、板を接着して長さを決めたり幅を決めたりします。
剥ぐときには前面をハタガネで傷つけないようにベニヤを当てて養生します。






組み立てにも工夫が要ります。
まずツカ(縦の板)を接着し、その後地板と帆立(側板)を接着します。
この際、直角が出ているかをよく確認します。
直角、平行がちゃんとしていないとその後の組み立てがうまくいかず、悲惨です。







天板を組む前に裏板を入れます。
裏板も無垢材です。
扉のない側は地板が無く、天板から下は床になります。
ここにストゥールを置いて座ります。






最後に天板を組みます。
クランプのハンドルが回せるように、台を置いて少し高くしておきます。
この辺はよく段取りを考えておかないと、糊をつけてから慌てることになったりします。

写真では何を作っているのか、よくわからないかも。







何日かに分けて、納品にもお伺いしました。





クリのテーブルセット。





クルミの小さい食器棚。



納品にお伺いして、お客様とお話しするのがとても楽しいです。