図書館で借りて読んだ宮崎市定の“中国政治論集”について、感想を以下に記す。宋代以後の歴史を8区分に分け、その区分ごとに二人一組の論集について、その漢文と著者の意見を記すという形式の本である。訓読文は飛ばして読んでも、読む終えるまでに時間がかかった。明代と元代の分量が一人12ページ程度と少なく、北宋の司馬光が50ページで、王安石が87ページとかなり多い。全体は520ページと厚いため、電車で立って読むことが少しやりづらい本である
個人的には、毛沢東と雍正帝が、部下(臣下)に対する訓戒の対比が面白かった。昔の官僚と共産党党員があまり変わらないという視点は、散見され、正しい見方のように思う。著者の広い見識が伺える本である。毛沢東の反対自由主義の内容は、現代社会にも適用できる考えであり、一読する価値はあると思う。
個人的には、毛沢東と雍正帝が、部下(臣下)に対する訓戒の対比が面白かった。昔の官僚と共産党党員があまり変わらないという視点は、散見され、正しい見方のように思う。著者の広い見識が伺える本である。毛沢東の反対自由主義の内容は、現代社会にも適用できる考えであり、一読する価値はあると思う。