日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

サツキの花が咲き始めました。

2015-04-22 18:33:21 | 日本語学校
 晴れ。

 「サクラ(桜)」って、いつ咲いて、いつ散ったんだっけ…と、そんな気になることもあります。全く、あっという間の出来事でした。そして今、満開だったころが嘘のように、新緑の葉が風に揺れています。

 そばには、盛りを過ぎた「ヤエザクラ(八重桜)」が、重そうな花をつけて、少々の風には動くものかとばかりに、どっしりと構えています。思えば、これも「サクラ」なのです。

 街路樹の下では、「サツキツツジ(皐月躑躅)」の花が開き始めています。この「サツキ」の花は、白いものは透明感があって、雨などの後に見ると、それはそれは美しいのです。もちろん、咲き始めのころも美しいのですが。

 さて、学校です。

 学校は、先週の月曜日から始まったのですが、授業と同時に、新入生達は、寮の規則についての話やら、市役所へ行って届けを出したりと、忙しい毎日を送っています。

 「四月生」は、二つのクラスに分かれ、17名は「初級Ⅰ」の最初から、残りの6名は、国で「初級Ⅰ」は終わってきていることから、「一月生」と同じ「22課」から(復習も入れて)始めています。

 本来なら、初級の一冊目は、皆、国で勉強してきているはずなのですが(「N5」に合格しているということは)、これも、かなり看板に偽りありのようで、中には、はっきり言わせてもらうと、この状態でどうやって合格したのと聞きたくなるくらいの人もいます(でも、合格しているのですよね。合格の紙はあるのです)。

 ただ、来てしまったからには、無下にするわけにもいかず、分からないことを承知の上で、少々皮肉るくらいが関の山。何とも、いつものことですが、嫌~な気分がしています。「初級Ⅰ」くらいのことは、母語で多少なりとも理解していないと、すぐにも困ることがあるのです。学生の中には、アルバイトを始めてしまうと、それで疲れてしまい(なかったら、なかったで、心労が重なって、何もする気にならなくなる)、学びはそこでストップしてしまうことも少なくないのですから。

 アルバイトをせずに、勉強に集中できる環境にある人ならいざ知らず、ほとんどの学生がそうではありませんから、やはり「初級Ⅰ」程度は、一応、母国でやってから来た方がいいのです。アルバイトを探すにしてもです(ゼロだと、何にもできません)。

 もちろん、そういう学校ばかりではなく、(彼らの国の学校によっては)、きちんと「初級Ⅰ」を終わらせてから、「N5」の試験を受けさせてくれるところもあります。そういうところから来ている学生は、日本に来てからが楽ですね。知っている単語や文型を、耳にしたものと対応させていいだけですから。それが一ヶ月ほども続くわけですから。出発点からして違うのです。

 「教える」ことが「副」でというより、かなりランクを下げた「従」で、「売らんかな」精神が「主」のような学校もある…どうもそうらしい。学生の方でも、とにかく日本へ行ければいいわけですから、教える力があるかどうかが、学校を選ぶ基準になるようなことはない…。

 で、日本に来てみて、「勉強させようとする学校」に入ってしまうと、「こんなはずではなかった…」ということになる。こうなると、どちらにとっても不幸なことになる。

 本当に、学校にとって、「入り口」が一番大切なのです。ただ、同国人でさえ、選ぶのは難しいこと。ましてや、言葉の通じない相手をや…はあ。

日々是好日
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