日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

卒業生が来て、学生達に話してくれました。

2018-02-22 09:57:37 | 日本語学校
春のあられか、あられ混じりの雨と言うべきか…。

朝、カーテンを開けたとき、ベランダが濡れていて、しかもじっと見ていると、その濡れたところに打ち付けるものがある…、雨?

思いも寄らなかったので、驚きながらも、「うん、大したことはなさそうだ…」ということで、のんびり構えていたのですが、これがなかなかやみません。…しょうがない、出るか。

しかしながら、傘をさしていくほどでもなかろうと、自転車にしたのですが、顔に当たる雨に、今日は固いものがある…。どうも、雨の中にあられめいたものが入っていたようです。

ところが、学校について、少しばかりして外を見ると、明らかに白いものになっている。春の雪ですかしらん。だって、立春は疾うにすぎている。

雨の滴はもう、フワフワした雪に変わっています。子供のころは、このように柔らかな大きめの雪のことを「牡丹雪」と言っていたのですが、それを北国の人に言ったとき、どうも受ける感じが違っていることに気がつきました。同じ呼び名でも、全然違う…。

こちらのは、大きめでも淡く、大地に積もることなどはなく、「ネコ(猫)」が喜んでじゃれても、その手の中でスッと消えていくものです。そんなのが「牡丹雪?」というのが北国の人の感想だったのかもしれません。きっと北国では春とは名ばかりの寒さが続いているのでしょうね。

さて、学校です。

先日、大学をもうすぐ卒業という本校の卒業生が二人、やってきました。卒論書きに大変だったそうですが、それも無事終了したとのこと。彼等曰く「大学の先生の方がもっと大変だった。朝から晩までずっと付き合ってくれたから」と、先生に対する感謝の言葉が尽きませんでした。

で、来たついでに、学生達に話をしてくれと例のごとく、教室に連れて行きます。来てくれたのは午後でしたから、午前の学生には間に合いませんでしたが。

二人とも、大学でゼミの発表とかもあったでしょうに、緊張気味です。日本人の前で発表するよりも、外国人の前で何か言うことの方が、却って緊張するのかもしれません。

で、一通り話してもらった後、質問タイム。ところが、学生達、聞きたいけれども聞けないという表情で顔を見合わせているだけ。在校生の方もまた緊張していたようです。

共に外国人であるとはいえ、もう大学で四年近くも学んできた人たちです。当然のことながら、彼等の知らない言葉がポンポン出てきていました。学生達としては、おそらく、…わからん…だったのでしょうね。

スリランカの学生というのは、総じて、「できていない」というのが判らないのです。普通ならテストで「点数」が出てきますから、自分のレベルというのが判ると思うのですが、点数を鼻先に突きつけても、平気。結局、判っていないのです。

きっと点数とは無縁の世界で生きている…のだろうなと、思ってしまうのですが、彼等は、きちんと点数の世界のことは知っている…めいたことを言うのです。だから、こちらとしては、よけいに????ということになる。

というわけで、日本語も『みんなの日本語』レベルで終わってしまう人が少なくない…のです(アルバイトで使うような生活用語はすぐにできるようになるので、それ以上は、必要ないと思っているのでしょう)。それ以上のレベルのものは、単語にしても、漢字が増えてくるので、判らなくなる(漢字から意味を類推することができませんから)。それでも、アルバイトでは十分なようで、重宝されています。けれども、この、「重宝な存在である」というのが災いとなって、それだけで自分は日本語が上手だと思い込んでしまうのです。どうも「下しか見ることのできない人たち」だなというのが私の感想なのです、これまでの彼等を見ていて。

ですから、このように大学をもうすぐ卒業という学生に話してもらうと助かる。(大学に)できるつもりで行っても、だいたいそれは通用しませんから、いきおい、もう一度、己(のレベル)を顧みざるをえなくなる。大学では、彼等の周りは、ほとんどが日本人の学生。普通に日本人と日本語で話していますから、それがごくごく自然に現れてくる。在学生達の知らない単語や言い回しが出てきます。それを聞くと、あれ?くらいは思うでしょう。

しかしながら、この、聞き手の、この、クラス、ここのスリランカ人は珍しいことに、「日本語は難しい」と言う人もいて、私も、今のところ、それほど強い言葉を言わずに済んでいます。この意味では、本当に珍しい。

これで、もっと頑張ろう。漢字の練習もせねばと思ってくれる人が出てきてくれるとうれしいのですが。スリランカ人だけでなく、ネパール人にも(うちの学校は現在、ネパール、ベトナム、スリランカの学生が多いのです。ベトナム人はよく漢字の練習をしてくれるので、漢字に関しては、別格です)。

日々是好日
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