日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「日本語能力試験」が終わって数日経ちました。しょんぼりしていた学生も、元気を取り戻しつつあります。

2019-07-12 08:35:16 | 日本語学校

小雨

「梅雨」が、なかなか明けません。今日も降っています。…とはいえ、シトシトと霧のような雨です。大丈夫かなと自転車で来たのですが、着いた頃には、グッショリと濡れそぼっていました。

日曜日の「日本語能力試験」が終わってから、ずっとしょんぼりしていた学生も、どうにか心の整理がついたのでしょう、いつも通りの明るい顔に戻ってきました。

こればかりは、本当に、どうしようもないのです。平常点でどうにかなるというものでもありませんし…。

そう言えば、中学校の現場にいた頃、あまりお勉強ができない男子生徒が、一緒に掃除をしながらですが、「(高校の入学試験の時に)掃除の点とかが、あったらいいのにねえ」と言っていましたっけ。

真面目ですが、気が弱い。でも、優しくて、気がよくつく。友だちにも教員にも、重宝がられていましたっけ。何でも、すぐ気がついて手伝ってくれるのです。掃除なども手を抜かずにしていたのですが、高校受験が近づくと、やはり、いつもにも倍して気弱になったのでしょう。

学業だけで、人を評価するのはおかしいとだれもが思っている。とはいえ、だからといって、ほかに何があるか。せいぜい、その他の要素を遠慮がちに加えるくらいしかありません。まして、将来のことなど、だれにもわかりません。

「鳥の目」で人を見ることの難しさ。そこには、時空を越えてみるという意味も含まれているでしょうから。それこそ「神の御業」に類する作業なのでしょう。「ヒト族」のうち、できる者などいるのでしょうか。それが、子供でもわかっていたから、愚痴が出たのでしょう。

留学生の場合、日本語学校を卒業後、専門学校に進むにせよ、大学に進むにせよ、多くが希望しているのは、日本で働くこと。日本での就職なのです。試験に合格したいというのも、そのために必要だからなのです。まずは進学のため、次は就職のため。

言語など、地道に努力していれば、必ず上達していきます。「漢字」が苦手な学生ほど(ここで言えば、「インド圏」の学生ですが)ヒアリング力があるので、すぐにペラペラと話せるようになります。中国人は漢字に頼って(目に頼って)なかなか「聞く作業」ができません。頼るものがあると、ヒトという生き物は弱いものですから、そちらに流れていきます。すぐに(本を)見てしまう。聞いて書いてみようとはしません。これには勇気がいる。できないことが明白になってしまいますから。

「どうしたら『聞く力』がつくか」と訊かれたら、「まず文字を見ないこと。テレビでなくラジオの方。初めての文章よりも、学んだ文章を何度も聞いてみること」と答えています。そうしているうちに音がとれるようになり、音がとれると既習の単語が、言葉の群れの中から区別できるようになり、単語が聞き取れるようになると、基礎の文法さえ入っていれば、意味は判るようになります。使えるようになるかどうかはそれからのことです。

「耳」さえ、尋常に活動できるようになれば、ここは日本ですから、聞くもの全てが学習材料になります。しばらくするうちに、町で耳にした言葉を繰り返せるようになってくるでしょう。

ただ、留学生は、アルバイトをしていますから、レストランや店での活動は、「耳」の「筋力を高める運動」をしているようなもの。同じ言葉を聞くことも多いでしょうから。それがいいのです。

この点、工場で働いている人は、なかなか、この「トレーニング」ができません。

「インド圏」の学生は、友だちの引きがあったりして、割と早い段階で、「レストラン」などでアルバイトをすることが多いのですが、ベトナム人は「工場でのアルバイト」からなかなか抜け出せません。勇気があったり、好奇心がある学生が、「えいやっと」ばかりに、(募集に)応募するのですが、「3回目にやっと合格出来た」とか言って帰ってきます。

最近はこの学校でも真面目な人が増えてきたのですが(これは現地での募集の時に、相手が辟易するようなほど、睨みつけながら面接をしているからかもしれません…顔の筋肉が固まって人相が悪くなった…と思われるほど)、それと、この種の「勇気や好奇心」というのとは、別物のようです。

どちらかというと、おっとりしていて、自分から何かに向かっていくというタイプではないですね。こちらでは、懸命に「やってみろ、やってみろ」とお尻を叩いているのですが、それが過ぎると、「せんせい、もう、いいです」と嫌われてしまいます。

多分、工場などには、同国人も多く、それ故に、ベトナム人に(工場の日本人も)慣れていて、嫌な思いをせずに済む、それがなによりなのでしょう。でも、勉強の事を考えると、もうちょっと冒険してもらいたい…。だって、せっかく日本に来ているのだもの…。

日々是好日
コメント   この記事についてブログを書く
« 「日本語能力試験」から、数... | トップ | 「ビザの更新ができなかった... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本語学校」カテゴリの最新記事