日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

進学した先で、外国人が一人というのも辛いし、同国人が一人というのも辛い。

2018-05-16 11:03:11 | 日本語学校
快晴。

早朝も寒くはなくなりました。つい数日前には、「寒い、寒い」と震えていたのが噓のようです。昨日、今日と、昼は真夏並み。朝も少しも寒さを感じない…のが不思議。またそう感じてしまうのも、不思議と言えば不思議。だって、もう5月も半ばを過ぎているのですから。

さて、学校です。

ビザの書き換えやらで、最近は卒業生が顔を見せてくれることが多く、一昨日、昨日と、それぞれ一人ずつ、やって来ました。

一人は、一年前に卒業し、今は専門学校で美容を学んでいる女子学生。もう一人は、大学でコンピューターを学んでいる、今年、卒業したばかりの男子学生です。

女子学生の方は、もう大変だった時期は疾うに過ぎ、今はここ(この専門学校)で勉強できて「本当によかった。同国人がいるところや、外国人がいる専門学校は嫌」と言えるほどになっていましたが、男子学生の方は、ちょうど「不安がピークに達している」ようで、五月病になるんじゃないかしらと少し心配になってしまいました。

女子学生が進んだ専門学校は、彼女以外は全て日本人。それゆえ、日本人に対するのと同じような厳しさで指導がなされているようで、全てに日本人並みが要求されているとのこと。「外国人だからという甘えは許さない」ことが、今では「よかった」と思える…。これは素晴らしいことですね。これは、彼女にとって財産になるでしょうし、その中で頑張れたと言うことは、これからの励みにもなるでしょう。

そういう彼女とて、進学してすぐの頃は、よく「寂しい」と言っていました。専門学校の先生も、寮の方も皆さんも、本当によく面倒を見てくださっていたようでしたが、学ぶ上での「特別」はありません。同じようにできなければなりません。さぞかし大変だったろうと思います。

学業は我慢できても、生活上の、独りぼっち感に最初はかなり苦しんでいたようで、よく同じクラスだった同国の大学生のことを話していました。「誰それさんが行った大学には、ミャンマーからの学生が数人いて、学食でいつも一緒に食べている。楽しいと言っていた。それなのに、私は独りぼっち…」。それを一年以上頑張れたからこそ、ここで勉強できてよかった。日本人は日本人にとても厳しいと言えるまでになれたのでしょう。

ところが、男子学生の方は、今年、卒業したばかりです。何事も不安で、何かしら頼りないような気分になってしまっているようです。しかも、母国での教育が邪魔をして、男はプライドを持たねばならない」から抜けきらないのです。こちらが、「判らなければ、聞けばいいじゃない」と言っても、どうもうまくできないのです。本当に困ったさんです。

この大学には、ここからもう一人行っているのですが、国が違うのです。彼の方は、同国人はいず、たった一人。頼る人はいない。一方、彼女の方は同国人の先輩も数人いれば、友達もいる。すぐにそちらと親しくなって、男子学生の方を構わなくなる。男子学生の方でも、「(そういう状況で、話しかけると)助けて欲しいのか」と頭を下げているよう思われるのが嫌だから、話しかけようとしない。それどころか、相手を無視してしまう。ますますまずくなっていく。

聞いていけば、本当に子供っぽくて笑ってしまうのですが、青年期に特徴的なことと思えばそう。まずは、言わせるだけ言わせて、それから、好きなことを聞いていきます。映画と言っていたので、大学のサークルを見ていきます。

映画に関しては自信があると言いますので、最初っから偉そうなことは言わずに、(行ってみて)様子を見るように勧めます。

この日本語学校にいたときも、同国人はいず、一人で頑張っていました。最初はどうしても、自分で殻を破ることができずに、苦しんでいましたが、運良く、努力家のベトナムの学生と親しくなれ、私たちもホッとしていたのですが、その学生にビザが下りなかったのです。多分、彼は、一目置ける人としか親しくなれないのでしょう。コイツはこの面ですごいと思えなければ、なかなか素直になれないタイプなのかもしれません。

もう少し、気持ちを楽に持てば、世界は広がるのにと思うのですが、本人にしてみれば、そんなこと言ってられないのでしょう。

もちろん、帰るときには、「頑張る。ちゃんと大学は出る。コンピューターの技術は身につける」と言っていましたから、少しは気分が落ち着いたのかもしれません。ただこういうことはすぐに元に戻ってしまいますから、安心できません。好きなことができて、仲間が見つかるといいのですけれども。

そうすれば、今度会ったときには、「今、楽しんでいる」と言ってもらえるかもしれません。

日々是好日。

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