晴れ。
土曜日にハノイへ行き、月曜日の夜、戻ってきました。
提携してる学校の学生や関係者は、こちらのやり方がある程度わかっていますから、私たちとしても学生の日本語のレベルを調べ、それから、高校時代の成績などを見、4月で入れられる学生と、無理な学生を分け、それで話は終わります。
あとは、4月に申請することにした学生に関して、手続きの話をし、最後は、もし、申請が通って来日する場合の注意などをしたに過ぎませんでしたが、初めてのところはそうはいきません。
日本語学校の現地での面接というのは、たいていの場合、事務局の仕事のようで、初めて会った学校は、こちらのやり方に戸惑ってしまったかもしれません。
こちらは、「(日本の学校に)入れてしまえば終わり」というのではなく、2年間教えていかなければなりません。もし、「勉強する気もないし、つもりもない」という人を入れてしまったら、苦しむのはこちらです。かなり言いにくいことも言いました、学生にも、引率の人にも。もちろん、きちんとしてる人には、そんなことは言いませんでしたが。
初めての学校2校と、一度前に二人入れたことのある1校からの学生さんたちは、申し訳ないことながら、皆、断りました。まず一つ目の学校の学生さんは「N5」合格という条件を満たしていたのですが、私の聞くことが全くわからない。「おかしいな」で、聞いていくと、『みんなの日本語』を「3課」か「5課」かは忘れましたが、そんなところまでしかやっていない。「これで受かったの?」です。
ベトナムの学生は、日本人が他国へ留学するのとは違い、勉強だけすればいいということは、まず、ありませんから、日本に着くとすぐに、アルバイトを探します。
いくらアルバイト探しが楽になったとはいえ、『みんなの日本語Ⅰ』が終わったくらいで来日しても、(「いいアルバイトを」などと)選ぶことは出来ません。「どこでもいいから」となります。それなのに「(日本語が)全くわからない」人が来てしまうと、(生活が成り立ちませんから)勢い勉強はどっかへ吹っ飛んでしまいます。だいたい勉強する気で来ているのなら、ベトナムで出来ることはベトナムでやって来るべきです。勉強とアルバイトの両立はかなり意志の強い人でも大変なことなのです。
彼ら二人を連れてきたベトナム人の方は澄ましたもので、「運がよかったから、合格できた」とにこにこ顔。(カンニングの癖のある外国人は困ると渋い顔をしていたのは私ですが、気がつかなかったようですね)
こちらとしては、「運がよかった」では済まされません。ベトナムの留学生は(高卒で日本に来ている学生のことですが)、私たちがベトナムで買ってきた『日越辞典』もよく読みこなせませんし、「N5」~「N2」レベルの文法書などを見せても、理解できないのです。
こういう本を読み慣れていないということもあるのでしょうが、多くは、こういう本が読んでくれる人に対して親切ではないということが大きいと思われます。
だから、『みんなの日本語Ⅰ・Ⅱ』は終えてきてほしいというのが、私たちの「言い分」だったのです(ベトナム人の先生にベトナム語で説明してもらわねば、無理だと思われるからです)。
もちろん、「50課」まで終えているから、すぐ「中級」に行けるかというとそんなものではなく、「50課」まで終わっていても、もう一度「20課」からやり直しというのがほとんどです。それが、「30課」くらいまでしかやっていませんと、もう一度「1課」からとなります。
どうも、彼らは、学生のみならず、そういう学校の人たちも、「N5」さえ、合格していればいいと思っているようなのです。もう数度(学生を我が校に)入れている学校は、そんなことは言わないのですが。
まだまだ、ベトナムでは、初めての学校から、面接なしに入れるのは難しいようです。もちろん、慣れている学校でも、面接は必要でしょうが。
日々是好日
土曜日にハノイへ行き、月曜日の夜、戻ってきました。
提携してる学校の学生や関係者は、こちらのやり方がある程度わかっていますから、私たちとしても学生の日本語のレベルを調べ、それから、高校時代の成績などを見、4月で入れられる学生と、無理な学生を分け、それで話は終わります。
あとは、4月に申請することにした学生に関して、手続きの話をし、最後は、もし、申請が通って来日する場合の注意などをしたに過ぎませんでしたが、初めてのところはそうはいきません。
日本語学校の現地での面接というのは、たいていの場合、事務局の仕事のようで、初めて会った学校は、こちらのやり方に戸惑ってしまったかもしれません。
こちらは、「(日本の学校に)入れてしまえば終わり」というのではなく、2年間教えていかなければなりません。もし、「勉強する気もないし、つもりもない」という人を入れてしまったら、苦しむのはこちらです。かなり言いにくいことも言いました、学生にも、引率の人にも。もちろん、きちんとしてる人には、そんなことは言いませんでしたが。
初めての学校2校と、一度前に二人入れたことのある1校からの学生さんたちは、申し訳ないことながら、皆、断りました。まず一つ目の学校の学生さんは「N5」合格という条件を満たしていたのですが、私の聞くことが全くわからない。「おかしいな」で、聞いていくと、『みんなの日本語』を「3課」か「5課」かは忘れましたが、そんなところまでしかやっていない。「これで受かったの?」です。
ベトナムの学生は、日本人が他国へ留学するのとは違い、勉強だけすればいいということは、まず、ありませんから、日本に着くとすぐに、アルバイトを探します。
いくらアルバイト探しが楽になったとはいえ、『みんなの日本語Ⅰ』が終わったくらいで来日しても、(「いいアルバイトを」などと)選ぶことは出来ません。「どこでもいいから」となります。それなのに「(日本語が)全くわからない」人が来てしまうと、(生活が成り立ちませんから)勢い勉強はどっかへ吹っ飛んでしまいます。だいたい勉強する気で来ているのなら、ベトナムで出来ることはベトナムでやって来るべきです。勉強とアルバイトの両立はかなり意志の強い人でも大変なことなのです。
彼ら二人を連れてきたベトナム人の方は澄ましたもので、「運がよかったから、合格できた」とにこにこ顔。(カンニングの癖のある外国人は困ると渋い顔をしていたのは私ですが、気がつかなかったようですね)
こちらとしては、「運がよかった」では済まされません。ベトナムの留学生は(高卒で日本に来ている学生のことですが)、私たちがベトナムで買ってきた『日越辞典』もよく読みこなせませんし、「N5」~「N2」レベルの文法書などを見せても、理解できないのです。
こういう本を読み慣れていないということもあるのでしょうが、多くは、こういう本が読んでくれる人に対して親切ではないということが大きいと思われます。
だから、『みんなの日本語Ⅰ・Ⅱ』は終えてきてほしいというのが、私たちの「言い分」だったのです(ベトナム人の先生にベトナム語で説明してもらわねば、無理だと思われるからです)。
もちろん、「50課」まで終えているから、すぐ「中級」に行けるかというとそんなものではなく、「50課」まで終わっていても、もう一度「20課」からやり直しというのがほとんどです。それが、「30課」くらいまでしかやっていませんと、もう一度「1課」からとなります。
どうも、彼らは、学生のみならず、そういう学校の人たちも、「N5」さえ、合格していればいいと思っているようなのです。もう数度(学生を我が校に)入れている学校は、そんなことは言わないのですが。
まだまだ、ベトナムでは、初めての学校から、面接なしに入れるのは難しいようです。もちろん、慣れている学校でも、面接は必要でしょうが。
日々是好日