日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

昨日の雷には、みんな、びっくりしたでしょうね。

2019-04-09 08:51:52 | 日本語学校

晴れ。

雲一つない、春の空です。青空と言っても、透き通っているわけではなく、この水色の中には白がかなり含まれているだろうなという感じなのですが、「サクラ(桜)」の淡いピンクによく似合います。

このあたりでは、昨日の雨で、随分と散ってしまいました。とはいえ、まだまだ北の方では「開花宣言」すら出されておらず、五月の連休の頃まで、「サクラの便り」は続くことでしょう。

それはさておき、昨夜は、すごい雷様のお出ましでした。近年になく、窓ガラスが音を立てそうなほどの「大音声」で、何やら言いたいのかしらんと思われるほど。もしかしたら「令和」から、連想ゲームのように、太宰府詣でをする人が増えたのが気に入らなかったのかもしれません。

「大伴旅人は私よりずっと前の人であり、太宰府天満宮は私の魂の休み処。違うだろう」。あるいは、「旅人は(私と同じように左遷されたとはいえ)、観梅の宴を催し、歌を詠んだ。私は、当時、そういう気持ちにもなれなかった(「去年の今夜、清涼に侍す云々」の漢詩あり)。私の梅の木は、左遷された私を慕って飛んできたもの。同じ梅でも違うだろ」

まあ、学問の神様ということで、歌一族ともいえる大伴氏との関係はないことはないし、同じく左遷され、不自由をかこったということもあり、わからないわけではない…。それにしても、道真公には雷神の側面もあります。…怖いですねえ、祟り神というのは。

また、一時は栄華を誇った大伴一族も、後に、「長屋王の変」や「応天門の変」など、数々の事件に連座して失脚していき、中でも「藤原種継暗殺事件」に関係して、「万葉集」を編んだといわれる家持など、死後罪人となったとか、聞いたことがあります。祟り神と静かに中央から消えていった一族とは違う…。

これほどの「歌の集」でありながら、どうして読めなくなったのか(今でも、いろいろな解釈があるとも、この、万葉仮名の、読み方一つにしてもいろいろな説があるとも聞きます)。あるいは、普通、多くの、個人的な和歌集が失われていったのに、なぜこの集は、この形で残っていたのか。

万葉集というのは、編者から、形から、残り方から、まあ、なんと謎の多い和歌集なのでしょう。

それにしても、つれづれに読んでいたりすると、急に心を鷲づかみされることがあります。思いを形にすること、古人には遠く及ばないなということを実感する一瞬です。

さて、学校です。

学生達は、用事があって、学校に来るたびに、「勉強しているか」とか、「忘れていないかな、漢字と文法」とか、いろいろ言われて、嫌になることもあるでしょうねえ…と、思っているのはこちらだけ…みたいです。

一年もいると(今年、卒業した人達まで来たりしますから)、言われっぱなしにはしないぜという術が、もう既に身についているようで、一言か二言は、「お返し」をして帰ります。

ところが、いるのですよねえ。「はい」、「いいえ」、「違います」だけの学生が。だいたいこういう人はブツブツと小声で言いながら、ズリズリ、ズリズリと後ずさりしていきますから、気がついたら、ドアの向こう側、ほとんど顔が見えなくなっている…ということもあり。

聞くと、やはり工場のアルバイトなのです。「レストランやコンビニ(のアルバイト)は探した?」と聞くと、「コンビニは安い」と言います。レストランは、あるにしても、時給が高いところは、それなりに「日本語力」を必要とします。

この「日本語力」というのも、文法や漢字の知識が、(「N4」などでなく)「N2」か「N3」レベルなどというのではなく、「(文法や漢字のレベルは、どうだっていい)型に嵌まった言葉で話せ、ある程度、聞き取れればいい」という、そんな(レベルの)日本語力であるような気がします。

そりゃあ、そうでしょうねえ。「聞き取れる」というのも、「正確に」というのは、大して要求していないのでしょう。だいたい同じような状況が頻発するでしょうし、その時に同じような反応をし、同じような言葉で応対できればいいわけで、それ以上は、その会社の社員なり、日本人なりが対処すれば済むこと。

だから、真面目でコツコツ型はあまり喜ばれないようなのです。少々お調子者でも、明るくて、声が大きくて、テキトーにやれる人の方がいい。

というわけで、工場向きの人、レストランや居酒屋向きの人、コンビニ向きの人など、いつの間にか棲み分けが出来ているような感じです。同じく、レストランにバイトしていると言っても、ホールが務まる人とキッチンの人と、それぞれありますし。自分に合ったバイトというか、無理のない程度で、生活費が稼げればいいのです。目的は日本語の勉強であり、そのために来日しているのですから。

学生達に聞くと、「専門学校や大学を出てから、日本の会社で働きたい」と言います。「今のアルバイトと同じ仕事は(嫌ですか)」と聞くと、ほとんどが「別の仕事。会社の仕事」と言います。おそらく彼等が言っている、「会社の仕事」というのは、「机に座っての仕事」のことなのでしょう。イメージが湧かないのかもしれません、特にネパールの人は。

まあ、いずれにしても、留学生活が勉強を中心に回ってもらいたいものです。ただ、学費はともかく(送ってもらえるにせよ)、バイトがないと生活が不自由になりますから、その点はしっかりとして。

日々是好日
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