日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「江戸東京博物館」。

2014-02-06 16:08:09 | 日本語の授業
 曇り。寒さは続いています。

 風邪引きさんが多く出たので、「卒業生」と「一年生」とに分かれていくことになっていた「江戸博」を、急遽、合同で行くことにし、引率の教師は、駅で、慌ただしく打ち合わせをするという羽目になりました。

 出は、それほどよくなかったのですが、インフルエンザで、閉じこもっていなければならなかった人達が多かった割には、まあ、かなり来てくれたと言ってもいいでしょう。引率者が三人と、普段の半分ほどでしたので、「卒業生クラス」の人たちに、「一年生クラス」を落とさないようにと頼み、その甲斐あってか、乗りかえもスムーズに行きました。

 ただ、この、大江戸線、階段の多いのには参ります。「上り」はエスカレーターがあるのですが、「下り」は、両足揃えでヨチヨチといかなければなりませんから、まあ、大変なこと。深いんだから、それくらいの思いやりはあってもよかろうにとブツブツ言いながら、学生達の後を追うと、なぜか、いつも一人か二人、ヨチヨチ歩きの私に付き合ってゆっくりと下りてくれる学生が出てきます。

 若いから、友達とサッと歩いて行きたいだろうに、ちょっと申し訳ない気持ちになったのですが、そこは年のなせるワザ(面の皮の厚さに比例しているだけ)、下手に焦ると、せっかく少しずつでもよくなりかけている足が、元に戻ってしまいます。

 それに、両国でしょう、相撲にしても何にしても、若者ばかりが集まるようには思えないのですがね。来館者も、お年を召した方が少なくないのです。「小学生」だけだったら、いいのでしょうけれども、小学生でも身体の不自由な人はいますからね。もう少し、駅の方で考えてもらえればいいのですけれども。

 さて、「江戸東京博物館」。見学できたのは、だいたい、2時間ほどだったでしょうか。今度連れていった学生達は、「東京」も「江戸」も、授業の一環として歴史として扱う時間がなかったので、それほど興味は持てなかったのかもしれません(「卒業生クラス」でも、火曜、水曜と2日、インフルエンザで休校になったので)。ミャンマーの学生がいた時は、日本刀をじっと見ていたりしてたのですが、今年の学生達は、「浮世絵」も「日本刀」も「城」も、すべて縁遠い存在だったようです。

 もっとも、ミャンマーの学生が、「日本刀がほしい。国に帰る時に、買いたい」「ミャンマーには、旧日本軍が来た時に残していった日本刀がかなりあった。自分の家にもあったけれども、今はないから」と言った時には、「困ったな。どう相づちを打ったらいいのだろう」と思ってしまいましたが。

 ただ、「東京の暮らし」のところで、トラックを見て、「『おしん』のトラックだ」。これを言ったのは、スリランカの学生です。「ねっ、魚を売っていたでしょう」。(そうだったかしらん。覚えていない…)。けれども彼は興奮して、「『おしん』ですよね」と繰り返していました。

 本当に彼等は、「今の日本」しか知らないのです。「7月生」などは、「日光」にも行っているはずですのに、その時も、変なところに連れて行かれたくらいの気持ちだったのかもしれません。

日々是好日
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