日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

どのクラスで勉強した方がいいか、こちらから示しても、その意味がわからないと、大変かなあ。

2019-03-06 12:00:08 | 日本語学校

曇り。

午後、一度パラリと降るかもしれないとの予報が出ていました。本格的な雨は夜かららしいのですが、多分帰る頃までは大丈夫…かな。

各地で行われる、恒例の「桃(モモ)祭り」は、もう、関東北部までやって来ているようです。関東は「モモ」よりも、「ウメ(梅)」のような気がしていたのですが、この頃の「花祭り」というのは、なんであっても喜ばしいもの。花が人を集めるというのも、宜なるかな。

「南国の人は色を意識しないけれども、北国の人は、赤などの色を意識する」というのを聞いたことがあります。つまり、「心」で。花々が咲き、山に緑が戻る「春」を待つ心からであるらしく、雪に覆われ、静かさに包まれる冬が長いことからきているのでしょう。

南では冬でも緑の木々が雪に覆われて見えなくなることはありませんし、花もチラホラ咲いていますから、それほど「色」を恋しがる心は生じようもなく、反対に、「雪」の「白」を夢見たりするくらいです。雪国の人が、「雪は本当に嫌だ」と言っているのを聞いて、驚いたことがありますもの。

なぜか、最近、
「閻王に 舌を抜かれて 是からは 心のままに うそも云はるる」
                            (無舌居士…三遊亭円朝)が、心に浮かんできて困ります。別にうそを言いたいわけではありませんが、舌を抜かれたら、話せないだろうにとか、バカな空想ばかりしているのです。これがしょっちゅう、浮かんでくるので困ります。もっとましなことが浮かんでくればいいのですけれども。

さて、学校です。

昨年、来日した学生達。卒業までに、「N3」は、皆に取らせたい。できれば、卒業まででなく、7月の試験時に。そう思いながら見ていくと、現「Dクラス」の学生達の中にも、数人、このクラスでは無理なんじゃないかと思われる人がいるのです。彼等は午後のクラスに行くなどとは全く考えていない(それが不思議なのです。平気でカンニングするのも、おそらくは、それと同根なのでしょうけれども)ので、こちらとしても、下手にクラス替えして、勉強に意欲がなくなっても困る…ので、どうも切り出しにくいのですが。

一番いいのは、自分から言ってくれること。しかしながら、「(N3に)合格したいから、もう一度やり直したい」というのは、ある程度、勉強の習慣がある人にして、初めて言えることのようで、ここにいても無駄ではないかという疑いすら抱いてはいないのでしょう。

一人は、午後のクラスへ、できれば積極的に行かせたいのです。午後のクラスで、毎日(N3文法を)繰り返しやっていれば、「N3」くらいなら、どうにかなるかもしれません。真面目なのですが、ヒアリングに難があるからか、それ故の発音に難があるからか、日本文が覚えられないのです。多分、単語を覚えるのも苦労していることでしょう。ただ、毎日頑張っているので、わずかずつですが、レベルは上がってきているようなのです。これは、他の教員の話からもわかります。

それなら、毎日「N2」の文法の暗記をするよりも、「N3」の文法暗記をさせた方がいい。

「レベルが下」と言いましても、このクラスは8人くらいで、目がいき届き、授業時間内に、一人一人といろいろな話が出来ますから、このクラスに移ってきた初めは、話せなかった人も、今は、少しずつですが、話せるようになっています。質問もよくするようになり、彼等の言うことが時々わからないこともあるのですが、その時は、他の学生達が、手伝おうと、一生懸命日本語で説明してくれますから、自然と皆の日本語のレベルが上がってきています。教科書外の勉強です。それになにより、女子学生達が積極的で、「N3に合格したい。頑張ります」と元気いっぱいなのです。

「誰にも、得手不得手はある。日本語は今は下手でも大丈夫。だって、こんなに頑張っているのだから」と言うと、途端に元気づき「私は料理は上手だけれども、日本語はだめ」とあっけらかんとして言います。で、そこで、こちらがちょいと何か言いますと、「ハハハハハハ」と笑いが起こる。

わからないと、何度でも訊きますから、それがいい。周りを意識しないところがいい。これは、(周りを)意識しないと言うよりも、お互い様という感じなのです。それに、その質問に対して、私が答えることもあれば、他の学生が言い始めることもある。その時は、(言い始めた)その人に言わせておきます。間違えたら、その時正せばいいことで、「話し始めた」ということの方が大切なのです。

聞き取りがある程度出来なければ、「N3」くらいのものであろうと、授業は成立しません。教師が勝手にしゃべって、それで終わり。これではアルバイト先に日本語の勉強を任せてしまうようなもの。

このクラスでは、まずは言葉の「やりとり」に、不安を抱かせないことから始めています。「私は日本語がへたァ」
「うん、下手です」
「センセ~ェ」
「だから、勉強しています。大丈夫、すぐに上手になります。去年の○○は、本当に下手でした。でも、どうですか。今は?」
「まだ、ヘタです」
「そうですね。頑張りましょう」

これで、誤魔化されてしゃべってくれるので、とてもうれしい。臆せず話すという習慣が出来てきたような気がします。

だいたい、外国人なんだから、「日本語が下手で当然」それくらいの度胸で行け、行け、行け、ドンドンなのです。

それが、午前のクラスは違ってきます。できれば、「N1」を取りたいという人が、4,5人はいますから、知識面においてかなりのものを入れていかなければなりません。文法のみならず、非漢字圏の学生は漢字の面でも、漢字圏の学生に後れを取っていますし、それを用いての文章読解となると、時間がかかってしまいます。問題集なんどもやっていかなければならないでしょう。

専門学校に行くために、どうしても「N3」に合格したいというのとは違ってくるのです。

でも、どちらにしても、楽しいのがいい。「聞き取れて、話せるから、楽しい」もいいですし、「知識が増えて、出来ること、わかることが増えて、楽しい」もいい。本当に、楽しさは違っても、楽しければいいのです。こちらもその方がうれしい。

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