日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

皮肉が通じるようになりました。

2018-05-22 09:21:06 | 日本語学校
快晴。

週に1日か2日、雨か曇りの日があり、それ以外は晴れ。暑い。ただ朝晩が20度とはならないところが、夏と違うところ。

そろそろ、梅雨が始まりそうです。「ホタルブクロ(蛍袋)」が花をつけています。子供のころ、どうしてこの花に気がつかなかったのでしょうね。遠足で山道を歩くことだってあったでしょうに。

さて、学校です。

昨年の10月生に手を焼いています。スリランカの学生も大して勉強はしないのですが、ヒアリングはよく、それが日本での生活を楽にしています。ところがネパールの学生は、ヒアリングもそれほどよくはないのです。その上、勉強しないところはスリランカの学生と「どっこいどっこい」ですから、大変です。

それでも、一年間、きちんと学校に通っていた学生は、それなりに聞き取れるようになっているので、最近は皮肉も言い甲斐があります。

これまでは、皆に言うつもりで一人に言っていると、ほかの人はよそを向いたり、他の人とコソコソ話をしたりしていたのが、「あれっ」、「しまった」という表情をするようになった。

きっと国では叱られたり、皮肉を言われたりしたことがあまりなかったのでしょうね。そういう、いわゆるいい子なので、(国から)出してもらえたのかもしれません。…と、思われます。

それが、ここでは言われる、何度も何度も、できるまで言われる。最近は、判ったなと思われることも少なくないので、本当に嫌みの言い甲斐があります。効いていると思われるのです。

もっとも、なぜ言われているのかは、まだよくは判っていなのかもしれません。勉強していないと言われても、毎日学校に来て、ちゃんと(先生に)言われたことは、やっている。…だから、文句の言われる筋合いはないなのでしょう。

漢字を10回書けといわれれば書いている。覚えられないのは、(漢字が)難しいからであって、私のせいではない。

例えば、「禁止」の「禁」であれば、「『林』、『二』、『小さい』で、『禁止』の『禁』」で覚える。そう言いながら教えているので、(自分も)そう言いながら書いていけば、覚えられる…はず。これも何度も言ってあります。ところが、隣の人と話ながら書いてしまう。これでは、「10回書いた」だけのことで、成果なし。何のために書いているのか判りません。

「N5」の頃は、こちらにも、手に漢字を慣れさせるくらいの気分もありましたから、それほどきついことは言っていませんでした。とにかく書け、書け。少し慣れてきたころから、説明を加える…。なにせ、パーツにしても、「漢字から漢字へ」ではなく、まだ「『カタカナ』から『漢字』へ」の段階ですから。「N5」なんてのは。

しかしながら、「N5」の終わりごろから、部首の一部が教えられるようになります。いくつか同じ部首の漢字が出てくるのです。それで、「N3」の漢字を書く頃には、その部首が10余りは言えるようになっているものなのです。そうでなければ、100を越えた漢字を覚えていくことは困難です。

「N3」漢字に入る場合、これまでの蓄積(あるかないかなのです、悲しいことに)が問題になってきます。とはいえ、こちらでも、一から教えるくらいのつもりで対した方がいい場合も少なくありません。

まず本時に教えるべき漢字を(白板に)貼ります。学生には、本で、意味、読みなどをあらかじめ、見せておきます。順に説明していくのですが、その前に、本時の漢字の読みを、カタカナ(音読み)、ひらがな(訓読み)で、漢字ノート(あるいは普通のノート)に書かせておきます(対訳は本に書いてあるのですが、それでも既習のものでないと、ストンと落ちていかないのです)。

ところが、…これが、難しい。初めての時には、右往左往するだろうと思われたので、多めの時間配分にしておいたのですが、見ていると、困ったさんが続出。「N5」漢字導入時の、紙を貼った方がよかったかもしれません。思い出させるという意味でも。

一つの漢字を見せ、パーツごとに、それが含まれている既習の漢字を言わせていきます。それを言わせ続けていると、条件反射のようにいくつか言えるようになり、その数も増していきます。つまり復習ですね。彼等が言ったものは全部板書します。そうすれば、間違っていたことにも気づくし、正しければうれしそうな顔をしますから、覚えていくことに張りが出てきます。漢字は多く見れば見るほど、いい。漢字があることが日常になっていきますから。

すると、自然に「○○」を使った漢字が多くあることに気づきます。さすれば、共通点を一言でも言えば、それがストンと落ちていきます。「木」も「扌」もそう。ただ「穴冠」は教えると厄介になるので「ウ冠」にさせていますが。

鉛筆を持たせ、手を挙げさせて、共に宙に書いていきます。もちろん、私は白板の字をなぞるのですが。それを2,3回ほど繰り返し、そのままノートに向かい、ノートの三回くらい書く。書いたところで、もう一度顔を上げさせ、宙で書く。このとき私は見ているだけ。すると、もう筆順が違っている人がチラホラ。

基礎ができている人はいいのですが、「字なんて適当でいい」という国から来ている人は、一年やそこいらではなかなか考え方が変わりません。途中で変わったとしても、既に「N5」という基礎編は終わっていたりすると、書き順が身についていませんから、それで書いてしまう。「N5」「N4」の漢字は基礎とはいえ、それ以後の漢字にそのパーツが多く含まれている。「口」なんて、一筆書きでやってしまう人がいるのですが、それもきちんと見て、まねて、書くをしていないからでしょう。

「まねぶ」の大切さがこんな所にも出てきます。

日々是好日
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