日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

「クラス分け」。休み中に勉強に来ると言ったのに…。


晴れ。

昨日、北関東で、雪が降ったとか。4月の雪です。「寒の戻り」なのでしょう、「四日続きの」ですけれども。今年はもう、何度も聞いて、誰も使わなくなったような言葉です。

さて、学校です。

休み前に、アルバイトの休みの日を聞き、その日には学校に来て勉強するように言っておいた学生が数人いたのですが、どうもその通りに来られたのは、1名だけ。後は、一回か二回がせいぜい。目的意識があるかないか、その強さがどれほどであるかによって、違ってくるのでしょう。

それに何より、自分たちの国(あるいは地方)では、これまで、そんな勉強の仕方でも、楽々と、いい成績が収められてきた。その成功体験が災いとなっている人が、数人、いる。そういう人がすぐに口にするのは、「日本語は簡単です。」「へえ、そう」。こちらとしては、…もう、注意し飽きた…の、感あり。

彼等が言っているのは、多分、簡単な、今のアルバイトで使うくらいの日本語でしょう。難しい言葉なんてあろうはずがありませんもの。現物が目の前にあるのですから、それを見て、「これがそうか」と覚えれば、事足ります。それくらいの日本語で済むと言うことは、それくらいの人間でいいと思われているということ。腹立たしくない?

それがわからないかなあと思いつつ、いつ、この意味が判るか(日本語のレベルがそこに至るか)わからないので、折に触れ、説明しているのですが…。もっとも、そう思っていなければ、日本語の力以外のところで、右の耳から左の耳へ、左の耳から右の耳へ、そのあとはサラリと川に流すだけとなってしまう。

だいたい、それくらいで済むのなら、『みんなの日本語Ⅰ・Ⅱ』だけで、十分です。半年もあれば、たいていはできる(まあ、同じことをしても、語学に対する能力というのは個人差があり、もう少しかかる人もいることはいますが)。何も2年やⅠ年半かけて勉強する必要はない。彼等が必要とするレベルはそれだけであったら、あとは蛇足。勉強に飽きるしかない。それなのに、毎日学校へ来て、「N3」レベルの勉強をし、その後は「N2」に移り、そして「N1」の勉強に入る。

彼等にとって、大枚をはたいて留学するというのは「基礎編」を学ぶためではないのです。それ以上を勉強するためであり、できれば、現代の日本の様子だけでなく、文化や歴史なども含めて、学ぶ必要があるから来ているのです(大学ならいざ知らず、国の日本語学校では限界があります。日本でなら、参考書も簡単に手に入るし、図書館へ行くという手もある。時間に余裕があればですが)。

もっとも、「非漢字圏」の人達にとっては、アルバイトをして生活費を稼ぎながらの勉強ですから(来日時、日本語の力が足りないと、遠くの、しかも夜のアルバイトしかないということになります)、漢字などで時間がかかります。中国人だけであったら、1年くらいで、「N1」に合格出来ても(高卒)、「非漢字圏」は、それは難しい。

その上、変なエリート意識が災いすると、コツコツという、いわゆる作業が出来ないので、よけいそこで止まってしまう。漢字ができない人に「読解」の授業は出来ませんもの。おまけに、それが、なぜわからないかが、わからない。わかるクラスに行った方がいい。そこだったら、使うのは、せいぜい「N4」レベルの漢字で、今、ちょうどいいのですから。

最近は、クラスを一つ落として勉強すると言うことに、異議をさし挟む人がいなくなっただけでも、めっけものなのです。以前は、なぜ、私が?というのがいて、大変な時もありました。

私たちだったら、わからないのに、上のクラスにいるのは「針の筵」なのでしょうけれども、気にならないらしい。国でもそうだったのでしょう。誰が出来て、誰ができないなんて意識はないのです。実際にいくら教えても、「ひらがな」が覚えられない学生がいて、下へと言ったのですが、それを聞いた(彼を紹介した)いとこが「どうして、下のクラスにやるのだ」と言いに来たのです。彼にしても、このいとこが「できない」ということがわからなかった…。「じゃあ、自分で教えるからいい」と帰ったらしいけれども、数日して、本当に覚えられなかった…。こんなだとは、知らなかった…。

みんな、普通にしていれば、わかりませんものね。まあ、それもいいことはいいけれども、(誰が出来て誰が出来ないなんて関係ありませんもの、友だちに)ただ、出来るようにするためには必要なのです。わかるためにクラス分けをしているわけですから、別に相手を貶めるためではないということさえ、わかってくれればそれでいいのです。

日々是好日
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