日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「読解」ねえ、「読解」の授業じゃなくてもいいのじゃないかしらん。

2019-03-05 08:43:44 | 日本語学校
晴れ。

今朝は、昨日とうって変わって、きれいな青空が広がっています。道を変えて自転車を走らせていると、あるお宅の庭に、満開の「ジンチョウゲ(沈丁花)」の花を見つけました。きれいに丸く刈られた枝に、それこそ目一杯花をつけていたのです。学校の花はまだ隙間ばかりだというのに。いまだに遠慮がちに、ほんの少し小花が開いているだけですのに。

昨日は、一日中、寒かった。けれども、今日は、朝はやはり余寒が感じられたものの、お日様が出ると、ぐんぐんと気温が上がり、15度ほどにはなるそうな。私などこれを聞くと、「サクラ(桜)」を思うより先に、目の前に花粉がちらつき、ゾッとしてしまうのですが。恐ろしいことに、お天気の悪かった2日分が加味されて、今日は3日分の花粉が飛び散るのだそうな。飛び散ると言うよりも襲来でしょうね。クワバラクワバラ…。

さて、学校です。

「読解」の指導は難しい。20歳近くまでそれほど本を読んでいない(読むのは教科書くらい)人達に読み取りを指導するのは難しい。問いを発すると、「そんなこと、訊かれたことがない」などと、却って戸惑われてしまう。もちろん、一クラス(20人ほど)に一人か二人はこちらの質問に答えられはするものの、答えられる人だけを相手に授業は進められませんし。だいたい、読解の鍵は答えられない人にあるのです。(漢字圏の学生は除く)。

しかしながら、非漢字圏の、それほど、こういう質問に慣れていない学生にとっては、簡単な質問であろうと、案外、難しいもののようです。簡単だから、答えられるであろうなどと高を括って、微笑みながらやってしまうと、ガーンと一発食らわされてしまう。

いったい、どこが、どうわからないのか、どうやって説明していけばいいのか、…ということころで、こちらとしても、腹を括らねばなりません。

例えば、「Aに対してB」という一文が、長くはない文章中にあったとする(このAが「それ」である場合)。この「~に対して~」というのが、「対比」を意味することは既習であるし、「対比」という言葉の意味も確認済み。では、「何と何が対比されているのか」と訊くと、とんでもないところを読み始めてしまう。一人が読み始めると、あっちでもこっちでもいろいろなところを読み始める。答えの片鱗でも窺えれば、そこをついていくのだけれども、「そりゃあ、関係ないよ」という部分ばかりなので、もう一度仕切り直す。

下手をすると、答えが出ても、誘導尋問されて出たような感じになってしまうのです。これが辛い。

「Aに対してB」。だから「B」から見ていく。主語と述語の面から見ていくと、少なくとも、「B」はすぐに正しい答えが出てくる。では、「B」の文の主語を聞き、「その対比となると?」そう聞いてみる。すると面白いことに、この「主語」のいわゆる単語に引きずられて、「連想ゲーム」の答えみたいのがズルズルと出てくる。

そこで、「読め」、「頭で考えるな」、「勝手に考えるな」をまた叫ばねばならない。

彼等は、一度本を読むと、それで終わりなのです。理解するために、数度読まねばならぬことがあるということが習慣として訓練されていないのです。一度読むと、すぐに本から目を離し、わかったような気になってしまう。すると、時々、別の世界の文章を読んでいた…ような人も出てくるのです。「そんなこと、書いてあったっけ」と私が不思議に思うような。ある意味、発展させていけば、それも面白いのですが、一応、「それはもっと後のこと」…とは、言いたくても、言うべきではないので言わないのですが。

つまり、まずは「正確に読んで、意味を掴む」というのが苦手な人が多いのです。

もちろん、彼等の能力が劣っていると言うことではありません。彼等と問答をしていると、こういうテストの答えとしては正しくはなくとも、別の意味で、文章の世界が広がっていくような気がすることもあるのです。

今、読んでいるものに固執することなく、ドンドン別の意味になっていく。もしかしたら、人のデマとか、噂とか、そういうものが簡単に発生していくのは、こういうことではないかとか、ちょっと読解の授業からは外れるのですが、外れたなりに面白がっていたりする自分がいるのです。

本当に、これはこれで面白いこともあるのです。もし、日本語能力試験なぞに参加せずに済むのなら、これで話を発展させていってもいいのじゃないかなんて、思っている自分に気づいたりするのです。

もしかしたら、邪道ですかしらん。

日々是好日
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 菜種梅雨でしょうね。花は雨... | トップ | どのクラスで勉強した方がい... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本語学校」カテゴリの最新記事