日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

入学式。卒業生からの電話。

2017-01-17 08:43:02 | 日本語学校
晴れ。今朝もきれいな青空がどこまでも続いています。そして青の中に薄く白い残月がかかっています。

昨日、一月生の入学式がありました。

式後の茶話会では、ベトナム組(私たちを含めて2名で、ベトナム勢を見ていました)、スリランカ組、いろいろ組に別れて、「聞きたいこと。お願いしたいこと。あるいは注意しておいた方がいいこと。手伝えること」などを話してもらいました。

ジュースとシュークリームなどのお菓子を配るときには、「先生、二つ」と手を挙げる者やら、判るようにこっそり引いていこうとする者やら…。そのたびに叱られて、大笑い。

午後のクラスだけの参加でしたから、一番レベルが上でもまだ昨年の4月に来たばかりですから「N3」レベルです。とはいえ、遊ぶことだけはすぐに上手になってしまいます。一番下の人でも、19歳くらいけれども、やっていることを見るとまるで中学生。

思わず…君たちには、今年、「日本語試験」、「留学生試験」「大学、ないし専門学校、大学院などの試験や面接」が待ち構えているんだけれどもね…などと呟いてしまいましたが、確かにこういう息抜きも必要ですね。みんな、母語でワイワイガヤガヤやっていました。

彼らが相談していたのは、やはりアルバイトのことでしたね。ホテルの方なら紹介できるとか、南船橋の方だったら…などと、先輩はやはり頼りになります。ただ、まだ銀行の口座は開けませんから、そのことも先輩連が話していました。そして学校が終わり次第、まずは印鑑を作りに連れて行くとのこと。いい先輩たちですね。

そういえば、昨日の午後(昼休み時間ではありませんでした)、その日は講義がなかったのでしょう、江戸川大学へ行った学生から電話がありました。別に特別な用事などはなく、「声が聞きたかったから…」。気の毒ですね、鬼の私が出てしまって。どうも今、「悩み中」という感じでした。

最初に、「ちゃんと勉強してる?」と聞いたとき、言いよどんで、「あっ。○○さんもいます。先生、替わるね」ともう一人に振りましたもの。振られた方は、同じ質問に「は~い。もちろんです」と明るくきっぱりと答えていたのですが。

それは(大学に行けば)大変でしょうね、勉強が。特に電話を掛けてきた学生は、ここにいるときもそれほどきちんと勉強する方ではありませんでしたから。大学では、外国人ということで多少手加減はしてもらえても、あくまで「多少」ですもの。本人は一生懸命頑張っていても、そう見てもらえないこともあるでしょう。「大変だぁ」とため息の一つもつきたくなる…。それに、(大学に入って)現実が見えるようになって、自分では「何ほどかの者である」と思っていたのに、実は大した者ではないということも、判ってくるでしょうし。

ただ、単位は落としていないとのこと。すごいねえと褒めたら、ニコニコしているのが感じ取れました。それから、アルバイトの方でも頼りにされているとのこと。これもまたすごいねえです。過度の自信は困るけれども、自尊心は必要です。

試験が再来週から始まるとのことで、終わったら一度学校に来たいと言っていました。

卒業生も何もないときは音信不通で、何か悩みや問題事があると、この学校を思い出してくれます。それがいいのか、それとも少しばかり嘆いた方がいいのか…まあ、両方なのでしょうけれども、ま、どちらにしても、元気な顔が見られるというのは、私たちにとってもうれしいことです。

日々是好日
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