日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

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「一期一会」。「高卒者の『日本語能力試験二級』から『一級』への壁」。

2009-04-16 07:22:33 | 日本語の授業
 街路樹の下に植えられている「ツツジ(躑躅)」が、蕾を膨らませてきた様子に気づいたのは、ほんの二・三日前でした。それなのに、今日はもう、チラホラと花の姿を覗かせています。一昨日の雨がよかったのかもしれません。昨日はお天気がよかったにしても、今日は曇りですし。しかも、空気が、かなり湿り気を帯びています。

 これからは、街も、一雨毎に、「春の装い」から「夏の装い」へと、姿を変えていくことでしょう。この期にしか、会えない「草花」や「木々」の姿。あと何回、こういう美しさの中で佇むことが出来るのでしょうか。いや、それよりも、今日、この時に、出逢えたこと自体を、奇跡であると考えた方がいいのかもしれません。「一期一会」、これは、人と人との出会いだけに限られたことではありません。

 さて、学校です。
 去年の四月は本当に静かでした。これで、大丈夫かしらと思われたくらいでしたが、五月、六月と日を追う毎に、在日の方の申し込みが増え、それなりに学校の様子を呈していました。そして、活きのいい「7月生」の登場です。どうして、こんなに頑張れる子達が、前回は不許可になったのかわかりません。ただ、高卒で「四級試験」にも合格していなかったから、たぶん、それだけの理由でしょう。
 彼女たちも、「四級」合格をひっさげて、7月に来日し、それからは若さ故のクソ力で「二級試験」もだいたい突破。しかしながら、「二級」レベルから「一級」レベルへ至る道は、このお嬢さん達にとって、少々予想外に厳しいようです。

 これが、母国で、既に大学を卒業している学生ですと、それほど日本語教師の力量がなくとも、母語のレベルで通過できてしまうのですから、なんとも怖ろしい。やはり、18歳くらいから22歳くらいにかけて、読まないようでいても、ある程度の本は読みこなしてきているのでしょう。この四年間の蓄積というのは馬鹿に出来ません。

 というわけで、最近、この「おしゃまさん」たちの勢いも、少しずつ削がれてきました。これまでは、彼ら自身のレベルと相対していたのでしょうが、これからはそうはいきません。高校までの蓄積では対応できないような内容の文章を読まなくてはならなくなるのですから。
 例えば、「『遺伝子』や『情報』など、科学技術の分野における『光と影』」など。「先生、よく判らない」という呻きが聞こえてきます。よく判らない内容の文章を、それなりに読み取っていくには、若すぎるのかもしれません。
 こういうものは、読み、また、それに関する映像を見ていくうちに、自然と勘が掴めるものなのですが、そういう上での、経験も足らないのかもしれません。

 けれども、とにかく、私たちが読んでおけというものは、がむしゃらに読むこと。そうして、突っ走っていれば、知らぬ間に、いつか読解力はついてきます。

 「難しくなった」と頭を抱え込んだりせずに、毎日の復習、予習、そして何よりも、毎日の授業を大切にしてください。あなた達の頑張りは、きっといつか「形になる」ことで、報われることでしょう。少なくとも、ここに何人かの教師がいて、あなた方の頑張りを認めているのですから。

日々是好日
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