日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

日本人の誰もが、「サクラ」の花を好きというわけではありません。どこか屈折した感情を持つ者もいます。


晴れ。

青空に「サクラ(桜)」の花がよく似合います。この「サクラ」も、日本人なら皆が皆、大好きというわけではなく、どこかしら屈折した思いを持っている人もきっと多いことでしょう。かく言う私も、若い頃はそれほどこの花に心惹かれるというようなことはありませんでした。それどころか、世の「花見」をどこかしら苦々しく見ていたような気さえします。

けれども、年月を重ねていくうちに、なぜか心が、花に沿うような感じになってきた…まあ、そんな気分です。「サクラ」に限らず、毎年同じ頃に、どの花であれ、咲き、美しい姿を見せているというのに。

考えてみれば、実際に「見ているサクラ」とは「別のサクラ」が心にあり、それとは違う現実の「サクラ」に何となく違和感を覚え、反発し、距離を置いていたのかもしれません。あるいは、やっとそこまで成熟してきたということになるのかもしれません。

「夢の中なる夢なれや、夢の中なる夢なれや」
「くすむ人は見られぬ。夢の夢の、夢の世を ううつ顔して 何せうぞ くすんで。一期は夢よ、ただ狂え」
「憂きも一時、嬉しきも 思ひ覚ませば 夢候よ 酔い候え、踊り候え」

「ホタル(蛍)」や「サクラ」を好んだ『閑吟集』の時代の人々の血が、日本人の中に埋火のように残っているのかもしれません。

この地で生まれ、この風土を心に培い、そして生きてきた人間に、それぞれ、人生の「原風景」に重なり合うような「サクラ」の姿が存在し、それと現実とが触れ合った時、初めて心が「現実のサクラ」に心開くようになるのかもしれません。

まあ、諄くなりましたが、今では、春の「サクラ」をごくごく自然に楽しんでいます。

さて、学校です。

「補講」のことです。

昨日で3日目でした。3回目の人もいれば、2回目の人も、初めての人もいます。グループ分けも適当であったり、「Ⅰグループ」の「テ形」のうち、「ラ行」や「カ行」があやふやであったり…。単語がはっきり判っていなかったり…。特に困ったのは、「意向形」と「命令形」。それに「可能形」が皆、「Ⅱグループ」になるということが、判っていなかったり…。(発見すると、「ああ、そうか」と言ってくれるので、よく判ります…本当に素直…)

その都度、こちらも「ああ、こっちがよく判っていなかったのね。じゃ、こっちを先にして、それは後ね」とか、言いながら、方向を変えてやっていきますから、記録しておかないと、どういう考えでやっていたのか方向性まで見失ってしまいそう。こんなことは予定しておくことなんてできません。だいたいが大雑把にしていたのですが、それとても、変えなくてはならなくなってしまいます。

とはいえ、春休みまでの授業の時、ほとんど声が出ていなかった男子の声がだんだん大きくなって来たのには、少々驚きました。アルバイトも工場のものから、レストランのものに変わり(今、研修期間です)、実際、日本人の言うことが聞き取れなかったら困る…と芯から感じてくれたようなのが、頑張れる理由の一つになっているのでしょう。

昨日は途中で、今年の四月生が一人、おじさんに連れられてやって来たので、10分ほど休憩したのですが、それ以外は4時半過ぎまで、そのまま授業を続けました。授業中だから、個人的な話はしてはいけないということが、あまり徹底出来ていない人達なのですが、今は「補講」ということで、雑談めいたことも挟んでいます。だって、疲れるでしょうから。

10日間で、とにかく『みんなの日本語Ⅱ』の復習をやってしまう。漢字も「N4」をサッと復習してしまう。という予定を立てていましたから。最初は「可能、受け身、使役」だけを、しつこくやるつもりでした。ところが蓋を開けてみると、「ここも判っていなかった、あれ、あっちもできていない」という部分がボロボロと出てきて、そのたびに軌道修正。で、初期の計画はジグザグ行進せざるを得なくなってしまいました。でも、声が出るようになってくれたのですから、私にとっても励みになっています。

中でも昨年の「七月生」、遅れているにしても、その中でも3ヶ月分は出来ていないので、早めに来て(15分ほど)「他動詞、自動詞の絵カード」で、自習をしておくようにと言うと、その通り、一人早めに来て、練習してくれています。もちろん、聞いていると、おかしなことも言っています。が、声を出して、練習していけば、いずれ出来るようになるからと、とにかく励ましています。「声を出せ、出せ」です。

この「補講」も、残すところ、あと7回。頑張れ、頑張れです。

日々是好日
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