日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

今日の風で、誘われていくかな、「サクラ」花。


晴れ。

やっと暖かくなったような、そんな気分です。寒い日が続きましたもの。けれども、その間に、満開になった「サクラ(桜)」は、散り時を待っているような、そんな形になってきました。

見ると、少々毛羽立っているような、多分、花が反り返るほどではないにせよ、開ききっているのでしょう。近くのマンションの、何日か前に、すでに「ハザクラ(葉桜)」になっていたのも、緑の色合いの方が勝って見えます。

私たちが「サクラ」の木にばかり心を囚われている間に、他の木も、そして背の低い草も、緑の葉を付け、花をつけ、春を進めていました。

「根ざす地の 温みを感じ いちはやく 空いろ花咲けり みちばた日なたに」
「夕づける 風冷えそめぬ みちばたの 空いろ小花 みなみな つぼむ」
(木下利玄)

「空いろ花」は「小」がついているところから、多分「イヌノフグリ」の類でしょう。そうなら、名前は「雅」ではないけれども、本当にかわいらしい花です。地面すれすれのところに咲き、一面に広がっているのを見ると、ホッとします。「スミレ(菫)」の花が、野一面に群れ広がり咲いているのを見たことがあるのですが(普通は2,3株でもまとまって咲いていたら、めっけものなのですがね)、その時は、息を呑みました。「カタクリ(片栗)」の花もそう、「イチリンソウ(一輪草)」、「ニリンソウ(二輪草)」、「オオアラセイトウ」の時もそう。要するに、小さな花は「一面の菜の花」みたいなのがいいのかしらん。

まあ、場所により、一輪でも見つけたら、うわっとなるような時もありますから、一概には言えないでしょうけれども。

さて、学校です。

昨日で、十日間の「補講」は終わりました。

声をかけたのは、(12月に「N4」の試験に合格出来なかった)二人だったのですが、来たのは三名。1名は皆勤。1名は、一回の欠席。実は間違えて、前日に来たのです。その日は私が忙しくて、面倒を見られないので、翌日からにしたのですが、それがうまく伝わっていなかったらしい。その次の日、第Ⅰ日目に休んだ(真面目で休むような学生ではありません)ので、バツが悪くてこられなかったな…。それで、電話しました。ホッとしたのでしょう。少々恥ずかしそうな様子をして、翌日やってきました。残りの1名は三回の欠席。一回目、二回目は、卒業生の引っ越しの手伝いやらでメール連絡がありました。二回目は、トイレの友だちとなり、来られないと連絡がありました。

彼等とは、彼等が日本へ来る前に、ネパールで会っています。会った時には、それほど日本語が話せないし、聞き取れないという人もいたのですが、彼等と現地の先生との話す様子(通訳してもらった時の)、私たちが話している時に、(私たちの話を)聞く様子などを見ました。それに、かなりきつい言い方で、日本に来てからの勉強の事、生活のことなども話してありました。

もちろん、向こうから見れば私たちは外国人、私たちから見れば彼等が外国人。お互いに意思の疏通は難しいということはわかっているはず。それでも、伝わるところはある。短い時間でも「見るべきほどのことは見つ」です。どれほど話したとて、一緒に暮らしたとて、わからないことはわからないし、見えないところは見えない。。

ただ、この「補講期間」に、わかったことも多々ありました。まあ、間に10分ほど休憩を入れはしたものの、1時15分から4時半まで、ずっとでしたもの。時にはそれより長くなることもありました。夕方から雨が降り出すという予報があった日には4時頃に終わりにしましたし、最後の日は、ご褒美で3時過ぎに終わりにしました(嬉しそうな顔だったこと)。

二回目くらいからでしたか、人が少ない(二人か三人ですもの)ので、一度さらりと皆でして、それから同じ箇所を、もう一度、代わりばんこに言わせたりしてみました。こうすると、眠くても、休めませんもの。それでも、途中で疲れた、ボンヤリした様子が見えた時には、すぐに会話の時間にして、「話せ、話せ」をしました。

三回目くらいから、ほとんど声の出なかった男子が少しずつ言えるようになりましたし(でも、なぜか最後まで、「受け身」というと「意向形」で答えるのです。ムムムッ)、個人的な質問やら、ネパールの友だちがこんなことを聞いてきた…やら、も、聞いて答えることができました。

普段は授業中、こんな話はできませんもの。職員室に来てまでして、訊くかというと、…それはしないのです。

日本の食べ物が、(来日してから、もう1年近くになるというのに)まだ食べられなくて、一回一回作っているというのも聞きました。「時間がないでしょ」と言うと、「なかったら、食べないで学校に来る」と言う。これではリキが入らず、ぐったりしていたのもわかります。

「オーストラリアなどの大学へ留学している友だちが、日本へ来たいと言う。他の国から来ることが出来るか」とも聞かれました。「今は、ネパールはビザが下りないから、待った方がいい」と答えると、「私たちは学校で勉強して、アルバイトをして、時々学校でいろいろなところへ行ったりする。とても忙しい。でも、ほかの人はとても暇。」…だから、羨ましいらしい。

どうも、彼等(学生達)のメールや写真などを見て、日本へ行きたくなっているらしい。

「日本での生活は大変だよって言っておきなさい。ここの学校は勉強しない人には怖いからね」。いくらそう脅しても、もうこちらの手には乗りません。「へへへへ」で、澄まし込んでいる。

毎日学校へ来て勉強する、こういう基本的なことがきっちりできると、自然と、互いの、ある程度の事は見えてくる。

もしかしたら、相互理解というのは、こういうことなのかもしれません。何をやってくれた、何をやってもらったと言うことよりも。

日々是好日
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