日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

学生が交通事故に遭いました…。

2017-07-11 08:19:25 | 日本語学校
晴れ。

丸い雲が、青空のあちこちに浮かんでいます。端は、風に流されているのでしょうか、青に呑まれ、白とも灰色とも区別が付かないような色になっています。

このブログを休んでいる間に、いろいろなことがありました。入学式(7月生)が終わり、七夕が終わり、ホッとする間もなく、アルバイト帰りに、4月生が交通事故に遭い…。

何もなかった…ような時はないのでしょうね、こういう日本語学校では。

車に慣れていないと言うよりも、分離帯なるものに慣れていないと言った方がいいのかもしれません。近道をする…彼らにとっては当たり前のこと。日本人がしているのを見れば、同じようにしてみようと思うのでしょうが、日本人の場合、遠回りになる横断歩道でなく、近場の道をササッと通っているように見えても、「右を見、左を見、なおかつ見られていない」ことを確かめ、意識しながら渡っているものなのですが。

しかしながら、彼らは、「日本人が渡っていた」ということだけが見えるものですから、同じようにササッと渡ってしまおうとします。細心の注意を払い、なおかつ、いけないことをしているという意識の下に、日本人は渡っているのですが、それに気づけないのです。まあ、それは教育の違いでもあり、社会の違いでもあり、習慣の違いでもあることで、気がつかないのも無理はない。だって、そんなもの、見えませんものね。

それは、悪いことであるという意識がないのです。アルバイトで疲れているから、早く家に帰って寝たいから…で、そのままそういうところを通ってしまうのです。

学生達には、事故に遭った人も骨折をして辛い。入院しなければならないし、勉強もアルバイトもできない。けれども、(分離帯の樹木の間から)人が出てくるはずがないと思って(本当は注意しなければならないのでしょうが)運転していた運転者も辛い。人を轢いてしまった…と、金銭的なことだけでなく、罪の意識はこれからずっとついて回ります。

何回もお見舞いに来て、そして謝ったと言います。でも彼女は、今年の4月に来たばかりで、余り日本語がわからない。

教員が何回も行っているのですが、言葉がわかりませんから、同じ国の学生を連れて行かねばなりません。それも上級生でなければ意味がありませんから、彼らも休ませることになってしまいます。

交通事故はここ、10年ほどありませんでしたので、ちょっとのんびり構えていたのが悪かったのかもしれません。

慌てて、学生に聞いてみますと、そこでアルバイトをしている4月生がまだ5人ほどいました。言葉がわからなければ、そういうところでしか働けません。電車を乗り継いで、それからバスで行けるようになっている…というのですが、工場のバスの時間に間に合えばいいのですが、間に合わず、いつも駅から歩いているようなのです。寮の近くでも(自転車で行ける所)あることはあるのですが、どうも「仕分けする物」が重く、比較的軽作業となると、そういうところしかない…ようなのです。

ちょうど先週、他の工場の、アルバイト募集の方が来られて、そこで「通勤のバス」の話もちらとしていました。今週も来られるという話でしたから、もう少し「バス」のことを聞いてみたいと思っています。もしちょうどいい時間帯がありましたら、そちらの方を進めてみたいと思っています。本当は自転車で行ける所が一番いいのですけれども。

日々是好日
コメント
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