日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「富士山(五合目)、河口湖、風穴、白糸の滝、一日旅行」。

2014-08-05 10:43:31 | 日本語学校
 晴れ。暑い。今日も朝から、暑い…。

 さて、昨日のこと。皆と一緒に富士山へ行ってきました。もちろん、車で行ける五合目までですが。

 集合は、早朝、6時20分までということでした。が、6時前から、既に四人の影が、チラホラと。「早い者勝ち」ということで、早く来た者から番号札を貰い、好きな席に着ける…。となると、頑張って早起きした者はいいけれども、来るのが遅くなり、6時10分くらいになると、もう半分諦め気分になっています。中には、遅く来たのに、自分は誰それさんと一緒がいいから、前の札が欲しいなんて言う「ツワモノ」というか、「とんでもない者」もいて…、でも、即、「却下」。

 これはくせでしょうね。多分、彼らの国では、こういうわがままが通るのでしょう。可哀想だからとか、何とか言って。

 「それを外国に来ても言うか」ですが、何も言わず、冷たい顔をして「だめ」で終わり。

 下手に、その理由を説明しようものなら、脈ありと踏まれて、しつこく言い始めるに決まっています。こういう時は、如何にもムカッとしたような様子で(本当にムカッと来ますから。暑いのに、朝早くから並んでいる人もいるし、夜勤が終わって、ご飯も食べずに飛んできたモノもいるのですから)、「だめ」でいいのです。

 だいたい、「国では、いつも、こうしてもらっていたから、私を特別待遇にして」みたいな気でいること自体、これからが思いやられるのす。

 もっとも、これが(私の方で常習化してしまうと)、つい、日本人相手にチョロッと出てしまって恥をかくこともあるので、要注意なのですが。

 とはいえ、実際のところ、殆ど問題もなく、皆が集まり、定刻に、馴染みのガイドさんと運転手さんが乗っているバスが来て(もう一台は、6時前から待ってくれていたようでした)、荷物を載せ、それから、学生達が番号順に乗り込みます。出発は6時55分くらいでしたろうか。行きは驚くほどスムーズでした。しかも、浦安の辺りで、富士山まで見えて、みんな、大喜び。
 
 途中、スカイツリーがはっきりと見えたので、一年生(4月生)に、「スカイツリーですよ。きれいですね」と呼びかけると、「スカイツリー?んんん…何ですか」。「ええ!わかりませんか」。こちらの驚いた顔を見て、びっくりした彼は、隣の顔を見ます。と、その隣も首を振っています。で、次に後ろを見てなにやら相談しています。こちらも判らない。次は前にも声をかけています。その、前に座っていた学生が、私を振り返って、「東京タワーですか」。いいえ、違います…。すると、彼は、悩みながら、とうとう、一番前に座っていた二年生に聞きました。「スカイツリーとはなんぞや」と。彼女に、教えてもらっても、あまりピンとはきていないな…と、すぐに判るような表情でしたけれども。

 教室で、何回もスカイツリーの話をしたことがあったのに…。その時は、「はい、はい」というような顔をしていたのに…。君たち、本当は判っていなかったのね。

 で、ガイドさんが、スカイツリーと東京タワーの違いを説明してくれたのですが、まだ、一年生のことゆえ、なかなか判りません(ベトナムではスカイツリーは、あまり有名じゃないのね)。そこへ、ちょうど二つが同時に見えたので、見比べて、「あっちは赤と白だ。向こうは薄い色だ」…くらいしか、感じなかったのでしょうね、きっと。

 それから、無事に、「富士山五合目」に着き、(五合目では「晴れ、時々曇り」でしたが、バスに乗った途端、雨がザアザアと降りだし、「河口湖」に着く辺りで、ピタッと止み)「河口湖」でご飯を食べ、(また、バスにもどると、雨。…着くと止み)「風穴」に行き、中に入って涼んでから、「白糸の滝」 へと廻る。で、時間も予定通りか、それよりも少し早いくらいで 終わったので、今年は楽勝だなんて言っていたのですが、ところが、「好事魔多し」ですね、帰りに来ました、「魔」が。

 渋滞に巻き込まれてしまったのです。「海老名サービスエリア」になかなか着かないのです。予定では、5時40分着の予定が1時間ほども遅くなったでしょうか。そこからは、運転手さんが横浜の方からもどると言って下さったので、うまく行きました。けれども、行徳に着いたのは、8時頃、1時間あまり遅くなってしまいました。

 学生の中には、前日、「富士山」へ行くというので、仕事を休んだから、今日は休めないという人もいました。

 言葉がうまく話せない間は、何事もうまく回りません。うまく話せるように思われても、実際、使い方が間違っていたりすると、却って誤解を招き、嫌われてしまったりするのです。それまでは、日本での生活も、一歩一歩ですね。

 まあ、とはいえ、お天気にも恵まれ、いい「1日富士山旅行」でした。

日々是好日
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする