日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「カラスに頭を叩かれた…」。

2011-10-24 12:17:52 | 日本語の授業
 明け方の空は、一面、厚い雲に覆われています。このまま曇り空が続くのでしょうか、それとも、雲間から明るいお日様が顔を覗かせてくれるのでしょうか。

 この時期のお天気はまことにわかりにくく、雨が降るのか否かさえも定かではないのです。が、それよりもっと困るのが、気温のこと。暑くなり、そのまま帰りまでもつのか、それとも、帰る頃(これはもう夜になっていますから)には、北風がビュウビュウと吹くようになるのか。

 帰りに、北風ビュウビュウとなるならば、あと一枚は持っていなければならないでしょう。夕方からのバイトに、教科書やノート(これは重いと、よく学生が愚痴るのです)に添えて、上着を一枚、余分に持っていかなければなりません。しかし、それは嵩張るし、本心を言えば、多少寒くとも、持っていきたくはない…とは学生たちの弁。

 夏は夏で、暑くて大変なのですが、涼しくなった秋は秋でまた、予測がつかないところから、困ってしまうようです。

 ところで、話は、全く違うのですが、先日、「カラス(鴉)」に、頭を叩かれてしまいました。一瞬何が起こったのかわからず、焦ってしまいました。それはそうですよね、何にも悪さをしていないのに、叩かれるなんてほうはありえませんもの。しかしながら、どういう経緯でそういうことになってしまったのか、今でもよくわかりません。が、ともあれ、羽で、どつかれたのは、事実です。

 それは、ちょうど、学校へと道を急いでいた時のことでした。
向こうの方で、カラスがガアガアと騒いでいたのです。仲間内での喧嘩らしく、くちばしで突き合ったり、足で蹴りを入れたりしている様子が見て取れました。それで、用心しいしい、できるだけ、彼らと目線を合わさないように、そろりそろりとその下を通って行ったのですが。

 どちらにしても、私は地上の人間で、彼らは主に樹や電線の上で生活をしている存在。互いに縄張りは侵さないということが暗黙の了解…のはずです(向こうでもそれはわかっていたと思います)。条約を締結したわけではありませんが、視線を合わすか合わさないか(人の方が避ける)、彼らがゴミ場に出没している時には、(人間の方が)遠回りして歩くとか、そういう非常に消極的なやりかたではありますが、彼らの方でも、人間の情けなさくらいはわかっていたと思います。

 つまり、平生は棲み分けがうまくいっていたのです。ですから、何事か起こったとしても、我が身には降りかかっては来るまいと、いわば対岸の火事めいた気持ちでいたのです。

 それが、ぶったたかれたわけですから、驚いたのなんのって…。

 彼らが喧嘩していたところの真下は、うまく通り抜けたのです。ホッとして、足を速めようとしたところで、後ろから羽ばたきがすると思った瞬間、バサッと羽でどつかれたのです。ほっぺたにまで羽の感触が残ったくらいでしたから、これは、ちょうど上から下へ羽ばたいたその過程で私に当たったということなのでしょう。

 ただ、うまくやり過ごした時に、つい、「喧嘩ばかりしていると人間のように馬鹿になるよ」などと言ってしまいましたから、思わず、あれが聞こえたのかしらんとギョッとしてしまいました。

 もしかしたら、負けた方が、慌てふためいて逃げる時に、運悪くトロトロ歩いていた私にぶち当たってしまった…だけだったのかもしれません。どちらにしても、追いかけられて、くちばしで突き回されはしなかったわけですから、単なる(彼らにしても)事故だったのでしょう。

 まあ、私にしても、文句を言う筋合いはないのですが、喧嘩はカラスたちだけにして欲しいものです。たまたま下を通りかかった私がとばっちりを受け、叩かれるなんて、とんでもないこと。だいたい、私だって、別に仲裁に入って、どっちにもいい顔をしようなんてつもりはなかったのですから。

 先ほど、彼らが喧嘩していた辺りには、まだ数羽カラスが残っていました。はっきりとそれとはわかりませんでしたが、その中の一羽が私のいる方(もしかしたら、負けた鴉が逃げた方)を睨んでいるような気がしました。何度も叩かれては堪りませんから、私としては逃げの一手です。大急ぎで学校の方へと逃げていきました。

 そう言えば、ずっと以前に、山道を歩いているとき、上の方から鳩が顔を覗かせたかと思うと、バラバラと小石が落ちてきたことがあります。これもまた、たまたま彼らが歩いていてその時に石が落ちただけと言えば、そう言えるのでしょうけれども、その時友人と大きな声で話していましたから、雉鳩に「うるさいぞい、静かにせんか。ここはおれっちの縄張りだぞい」と言われたような気がしたのです、なんとなくですけれども。

 都会で生きるのも、山で生きるのも、お互いに大変なようで、相手の気に障らぬように、もっと声を潜めて生きていかねばならぬのかもしれません。。

「こおろぎの この一徹の 貌(かお)を見よ」    山口青邨

日々是好日
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