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05腫瘍生検 狙撃生検

2007年12月24日 | 肝癌の診断と治療

肝臓癌の診断の一つの方法に肝生検があります。私は、エコーで腫瘍を狙って細い針で吸引して細胞をとってくるので、狙撃肝生検と呼んでいます。腫瘍生検のことなんです。

CTや血管造影で肝癌の診断がつく場合には、生検をしないことも多いのですが、肝癌かどうか迷うような場合や他の腫瘍を疑っていて肝癌じゃないことを診断するためなどに行います。

方法は、エコーで、肝臓の中の腫瘍を写しだして、皮膚を局所麻酔して、息止めをしている間に針を腫瘍のすぐそばに刺していって、吸引をかけながらさして抜いてくるという方法です。針の中に入った細胞を顕微鏡で見てもらって、診断をつけます。非常に細い針なので、局所麻酔(麻酔は痛いです)でほとんど痛みはないです。

結果は、10日前後で来ます。これは普通の肝生検の場合と同じくらいの期間がかかります。

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