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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

生存率が2倍に!すい臓がん超早期発見SP 肝がん検診は膵がんチェックもかねています

2018年10月17日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
NHKのためしてガッテンからシェア許可でていたのでのせています。
腹部エコー検査は肝がん検診団、肝臓クリニック札幌でも特異な検査です。肝がん検診をうけて助かった方もたくさんいます。腹部エコーは胆嚢や腎臓のがんも同時にチェックしていますので、出来れば年に一回は受けてほしい検査でもあります。是非気になる方はご相談下さい。

生存率が2倍に!すい臓がん超早期発見SP
2018年10月17日(水)午後7時30分
2018年10月20日(土)午前0時25分
<今回はコレ!>
すい臓がんは早期発見が特に大切!
すい臓がんの早期発見に役立つ「エコー検査」
エコー検査を受けるべき人は?

死亡者数が年々増加している、すい臓がん。その生存率を全国平均の約2倍にまで高めている街があります。それが広島県尾道市。ここでは、街の医師が「エコー検査」を使ってすい臓がんを超早期の発見につなげ、多くの患者の命を救っています。実は、すい臓がんは早期の段階で「あるサイン」がすい臓に現れることがわかってきたのです。身近な検査装置であるエコー検査でそのサインを見つけ適切に治療すれば、すい臓がんの生存率は上がる可能性があるんです!

今回のお役立ち情報
01
すい臓がんは早期発見が特に大切!
すい臓がんは5年相対生存率がわずか7.7%しかありません。自覚症状で気づきにくい上に転移しやすいため、ほとんどが進行した状態で見つかります。当然、治療も難しくなります。ところが、がんが1センチ以下の超早期で見つかった場合は、その多くが転移も無く、5年相対生存率は80%に。すい臓がんは、がんの中でも特に早期で見つけることが大切ながんなのです。

02
すい臓がんの早期発見に役立つ「エコー検査」
 
すい臓がんは、CTやMRI、PETなどのがんの検査でよく使われる検査装置でも見つけることが難しいがんです。ではいったい、どうやって早期発見につなげるのか?鍵を握るのは「エコー検査」(超音波検査)。エコーで「すい臓がんのサイン」を探すのです。それは「太くなった主すい管」と「すいのう胞」。「主すい管」は、すい臓が分泌した消化液を通す管で、すい臓の真ん中を通っています。ここが太くなっている人は、すい臓がんになりやすいことがわかっています。また、「すいのう胞」は、すい臓の中にできる水がたまった袋のこと。これがある人もすい臓がんになりやすいことがわかっています。小さながんは見えなくても、この2つのサインならエコー検査でも見つけることができます。もし見つかったら、経過観察をして精密検査をすることで早期に発見することができるのです。

03
エコー検査を受けるべき人は?
日本膵臓学会が発行している「膵癌診療ガイドライン2016」には、すい臓がんのリスクとなる項目が掲載されています。
家族(両親、兄弟姉妹、子ども)にすい臓がん経験者がいる
慢性すい炎(特に診断から4年以内の人)
糖尿病(特に診断から2年以内の人)
飲酒(ビール350mlx3本以上を毎日飲む人)
喫煙
など
専門家は、これらのうち2つ以上当てはまる方に、エコー検査を勧めています。
当てはまった方は消化器内科や内科の医師、またはすい臓の専門医に相談してみてください。
※検査を行うかどうかは最終的には医師の判断になります。

公式ホームページのお問い合わせもご利用頂けます、休日でもこちらは問合せが可能です。
確認出来るときには休日や夜間でもお返事できることがあります。
原則営業時間帯に折り返し電話にて連絡いたしますので、連絡の取れる電話番号をご記入下さい。

https://www.mizuironokomorebi.net/contactクリック問合せ画面が出ます。
また営業時間外でも、こちらブログのコメント欄でも受け付けていますが時間がかかることがありますことお許し下さい。
急ぐ場合は、営業時間内に、お電話でおねがいします。011-708-8080

2型糖尿病でのがんのリスク上昇は肝がんが一番 エコー検査受けるようにしましょう

2018年10月17日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
2型糖尿病でのがんのリスク上昇は肝がんが一番になっていました

スウェーデンでの研究で、糖尿病でなりやすいがんとして、肝がん、膵臓がん、子宮がんが上げられていました。絶対的リスクの増加はわずかですがってことでした。
肝臓がんがなりやすいというのはまだまだ知られていない事実かと思います。
できれば年に1度以上はエコー検査を受けるようにして欲しいと思いました。国際的には、肝臓が硬くなっているとより発生率が上がることもわかってきています。
生活習慣病を持っている方も一部にリスクが高まっている方がいるので是非1度は脂肪肝チェック受けてほしいと思います。

以下ケアネットさんから引用です。
2型糖尿病患者で一部のがん罹患や死亡リスク増
提供元:HealthDay News 公開日:2018/10/17


 2型糖尿病患者は一部のがんになりやすく、がんによる死亡リスクが高い可能性があることが、スウェーデンにおける約250万人を対象とした大規模観察試験から示唆された。詳細は、スウェーデン全国糖尿病レジストリ(Swedish
National Diabetes Register)のHulda Hrund Bjornsdottir氏らが、欧州糖尿病学会(EASD
2018、10月1~5日、ドイツ・ベルリン)で発表した。
 Bjornsdottir氏らの研究グループは、1998~2014年にかけてスウェーデンの2型糖尿病患者45万人以上と2型糖尿病のない患者200万人以上を対象に平均7年間追跡。12種のがんの発症率や死亡率について比較検討した。
 その結果、2型糖尿病患者群では糖尿病のない患者群に比べて、肝臓がんリスクが231%、膵臓がんリスクが119%、子宮がんリスクが78%高いことが分かった。その他のがんについても、2型糖尿病患者群では陰茎がん(56%)、腎臓がん(45%)、胆嚢・胆管がん(32%)、胃がん(21%)、大腸がん(20%)、膀胱がん(20%)、乳がん(5%)のリスクが上昇することも明らかになった。
 また、10年間に新たにがんと診断された人(がん罹患率)は、2型糖尿病患者群では糖尿病のない患者群に比べて、膵臓がんでは38%、肺がんでは30%増加していた。さらに死亡率についても、2型糖尿病患者群では糖尿病のない患者群に比べて、前立腺がんでは29%、乳がんでは25%、大腸がんでは9%高かった。
 これらの結果を受け、Bjornsdottir氏は「糖尿病患者におけるがん罹患の絶対リスクの増加はわずかであり、これらの知見は、必ずしも糖尿病ががんを引き起こすことを意味するわけではない」と強調している。また、今回の研究は因果関係を示すものではないが、同氏は「糖尿病とがんには肥満や喫煙、食生活など共通したリスク因子があり、これらの因子が糖尿病とがんの関係に関与している可能性がある」と推察している。
 研究グループによると、糖尿病有病者は全世界で4億1500万人を超える。これは成人の約11人に1人に相当し、患者数は2040年までに6億4200万人に上ると予測されている。Bjornsdottir氏は「この30年間で2型糖尿病の患者数は倍増している。この結果は、糖尿病ケアを向上させていくことの重要性を改めて示すものであり、健康的な生活習慣を送ることが大切であることは、かつてないほど明らかだ」と指摘している。
 なお、学会で発表された研究結果は、査読を受けた専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。