日々思うこと

日々の暮らしの中で、心に留めた様々な思いを、書き込みます。

なつかしい 便り

2010-01-05 21:09:59 | Weblog
「新年おめでとうございます

 その節はいろいろとお世話様になり

 誠にありがとうございました
 
 毎日おべんたうをいただき うまかったです

 毎日ベッドを並べていて 楽しかったです

 こちらえお越しの時はぜひお寄りください

 お待ちしています」


と懐かしい文字がありました


もう20年以上も前 真珠性中耳炎で緊急手術を受けた夫の

同室だった方の奥さんからでした

旦那さんは 喉頭がんの手術をしたばかりだった

子供がいない夫婦なので無理を言って付き添っていたらしい

穴のあいた喉のまわりに炎症が起き

消毒薬ではただれてしまい 奥さんは自分の舌で

傷口をなめて膿を取っていた

もう2か月以上も付き添い

お茶碗でご飯を食べていない 風呂にも入っていない

状態だった

話を聞いた次の日から 私は毎日食事を運び

自宅で風呂にも入ってもらった

そんなこんなで つらかった入院生活も

毎日笑いが絶えず 2人(夫とKさん)は生還した


今日仕事から帰ると 懐かしい文字が目に入り

何度も読み返し胸が詰まった




営業所をまかされていた夫だったので

妻の私は 社員の食事の世話 寮の掃除など

3歳になった二男を背負い

病院と会社と子供たちの世話で

目いっぱいのなか 

夫の傷をなめ いつも朗らかに周りを明るくしてくれていた

奥さんのその姿にどれほど励まされたかわからない

喜んでくれる 待っていてくれる・・・

病院へ通うことが 楽しく張り合いだった

もし K夫婦に合わなかったら

落ち込んでいたかもしれない

毎日ため息をついていたかもしれないと・・・


感謝してるのは私です


今年こそ元気な顔を見せてこようと思います

あの時3歳だった拓也がパパになったことを話したら


「いやだいやだ どうしよう!」


とまた笑ってくれることでしょう




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