日々思うこと

日々の暮らしの中で、心に留めた様々な思いを、書き込みます。

ゲゲゲの女房に思う

2010-06-05 21:52:35 | Weblog
毎朝NHKで放送されている「ゲゲゲの女房」が気に入っている

時代背景が 懐かしく 私が育ったころを思い出している

昨日は税務署から所得隠しの疑いをかけられ

束になった質札を投げつけた場面があった

働いても働いても 貧乏から抜け出せない茂夫婦の気持ちは

どれほど切なかったことだろう

ドラマだから客観的に見ていられるが

実際の当事者は 生きるか死ぬかのギリギリの毎日だったに違いない


理髪業をしていた父が

空襲で店を焼かれ 一発当てて立て直そうと

毎日のように競輪競馬に足を運び

借金がどんどん増えていった昔の我が家を思い出す


しかしあの頃は良かった

まわりもみんな貧乏だったから

隣近所助け合ったし

祭りや 盆踊りは老若男女盛り上がった

下駄の花緒で足の指が赤くはれても

最後まで踊り続け 白い紙袋に入った菓子をもらうのが楽しみだった

家族に借金で困らせている父も

なぜか 父親の威厳を持ち 絶対に逆らえない上下関係も

いま考えてみれば 子供たちがまっすぐに育った結果が出ている


最近では どん底生活をしている家族はあまり見かけない

大抵の家の冷蔵庫の中には 何かしら食べ物が入っているし

昔の本当に何もなかったころとは少し違うようだ


いっそのこと昔のように どん底の貧乏を味わえば

物や人の心 命を大切にできるようになれるのか?

それともそこまで耐えきれず 更に 悪化してしまうのか?

そんなことを考えてしまう私は やっぱり年なのか?


ゲゲゲの女房は 懐かしいにおいがするドラマですね