https://www.youtube.com/watch?v=JHWtkBi8aBU
一次過程──一切の起源としての〈世界〉の訪れ、という心的体験。
知覚、情動の始原的生起、そのことへの配慮としての自己意識、
さらにその展開としての「関係項」を介した第二次の関係的プロセス。
二次過程──心的体験の交換プロセスにおいて生成する間主観的位相。
関係存在としての生が要請する第三項=関係項、
相互的な調整あるいは相互的な了解のための「客観」という第三の位相。
一次と二次の循環関係において動いていく心的体験は、表現型として、
主観(実存)と間主観(普遍)の弁証法的展開(関係構造)において〝現実〟を形成する。
本質的には「主観の一様態」として生成する「客観」(関係項)からさまざまなゲームが創発する。
この一次と二次の先行関係、あるいは根拠関係が見失われると、
客観という関係項は超越項(絶対項)というバケモノの属性をもつものに変異して、
相互に対等な関係において納得や妥当が成立しうる地平を離脱し、
すべての個(実存)を呑み込むように価値下落させるということが起こる。