世界は開かれ、変幻し
そのつどの色づきにおいて姿を現わす
あけそめに妖しく
たそがれに枯れてゆく
望むこと、望むはずのないこと
第一の地平をおしえる峻厳なる告知
だれのせいでもない
すべては内なるBackstageのしわざ
*
馴染みの店がつぶれ
跡かたなく消えている
ある日突然、行き先を失う
切断のラインが世界に走り
情動が散乱し、決壊する
受け止める容器はない
ありえない連結解除
両立不可能な過去と現在
経験を時間化して展開する道が消える
歩むべきルートが土砂に埋まり
引き返す場所も見失われる
ループする心の先端は着地の場所を見出せない
あたりまえの地面が瓦解して宙に舞う
未来によって埋めるしかない
しかしその未来はどこにもない
身をよじるほかない
正気を失う道だけが開かれている
現在地を離れ新たな地平向かう?
一体どこへ?
読みかえる方法はない
味わいつくす以外なにごともない
世界は少しも変化していない
にもかかわらず根本的な意味崩壊に呑み込まれていく
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