こんばんは。
藤原です。
ブログ以降してから、書いたのが二回、というずぼらっぷり……。
いえ、脱三日坊主!ダイエットは明日からじゃない、今でしょ!
っていうことで、久しぶりに更新いたします。今日は寒いですね。
『愛の漸近線』が無事終演いたしまして、
私はと言いますと、5月22日(金)、23日(土)に福岡市芸術振興財団が主催します舞台演出家コンペティション『一つの戯曲からの創作を通して語ろう vol.5』の最終審査に出場のため、稽古を始めております。
詳細はこちら→http://artlier.jp/events/detail251.html
こちらは、課題戯曲の三島由紀夫近代能楽集『葵上』をどう演出するか、というコンペです。
昨年12月には、二次審査のプレゼン審査の為、ダブル佐藤とともに福岡に行って参りました。
そこで審査終了後に懇親会で審査員の方からフィードバックをいただいて、今回改めて“演出する”ということに向き合っています。
自分の言葉で書いたものを演出するというとき、言葉を作りながら演出を想定し、演出を始めてからも言葉を足したり削ったり、ずっと見えない姿に向かって粘土をこちゃこちゃコネて作る、という感じでした。
とある大先輩から、“誰かの言葉を演出してこそ演出家だ”と聞き、一度試してみようと岸田の『葉桜』を古民家で上演いたしましたが、あの時のことを振り返ると、自分の言葉を結局付け足して脚色をしていたし、解釈というよりも筋をたどって、古民家に寄り添っただけで終ってしまったなと思いました。
誰かが昔一度作ったスープを、 今料理にするためには、どうしたらいいか、試行錯誤しています。
しかし!今回は、いや、今回も、素敵な俳優陣との創作なのです。
俳優という生業が好き、というのが、演劇をやっている一番大きなモチベーションなので、
キャスティングには自信があります。
今回ご一緒するのは、枝元萌さん(ハイリンド)、植浦菜保子、細谷貴宏(ばけもの)、そして佐藤幸子(mizhen)です。
枝元さんは『夜明けに、月の手触りを』の月いちリーディングでご一緒してから、ぜひいつか出演をお願いしたいなと思っておりました。植浦さん、細谷くんの二人は、ENBUゼミナール時代からの付き合いです。一度細谷くんが作演出したばけもの『ミラノ』という短編作品に、私も出演させていただきました。二人とも、ENBU時代から信頼のおける俳優で、どこかで必ず一緒に創りたいなと思っていました。そしてmizhenのコメディエンヌ佐藤幸子。幸子が稽古場にいると、笑う数が3割増えます。
そして、音楽にはmizhen同じみになった若干19歳のギタリスト佐藤達郎くん。
照明、舞台美術には『愛の漸近線』でご尽力いただいた、南香織さんと坂本遼さん。
前回プレゼン審査で、“審査される”ことについて過度に考えすぎるのもよくないなと反省しました。
上演審査とはいえ、演劇が生まれることには変わりないので、感性を信じているこの頼もしい座組で、せっかくだから、とびきり美味しい料理にしたいなあと思っています。
ぜひお近くにいらっしゃる方は、足をお運びいただけたら嬉しいです。
さて、『愛の漸近線』の振り返りもどこかで書こう。
藤原