みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『螺鈿迷宮』

2008年11月28日 | 本・マンガ
海堂尊/著

 つい最近文庫化されたので、文庫版で読みました。一連の桜宮サーガの作品です。『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』を読んでから読むとより面白いでしょう。今までの作品に度々名前が出てきた「碧翠院桜宮病院」というホスピスから寺院までを併設している終末医療施設が舞台。その桜宮病院へ、同級生である記者別宮に依頼されて東城医大の学生天馬が潜入する。

 『ナイチンゲール~』でも怪しいなと感じた桜宮病院ですが、やはり怪しいですね。。そこに『ジェネラル~』では桜宮病院潜入のために研修中だった姫宮が看護士としていますが、白鳥も潜入しています(笑)姫宮の計算と天然が混在している破壊力はすばらしいです。

 そしてラストは、天馬とこの病院との因縁も驚きだけれど、結末もまた今後に伏線張っているって感じですね。この桜宮サーガはどこまで広がっていくのだろう?と思ってしまいます。

 それにしても、バラとかある家族のこととか、結構気持ち悪いなと感じた部分がありました・・・・・。「死」についてもいろいろ考えてしまいました。でも自殺だけは絶対嫌だな・・・。気持ち悪くなったのはそこかもしれない・・・。