かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

街頭でもらった鉛筆

2012年06月26日 09時35分14秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんが児童デイに行った土曜日のこと。
夫が、「あー、コーヒー飲みたいな。これ、入れて。」と差し出したものは。
街頭で配られていたらしい、広告と一緒に入っていたドリップ式のコーヒー、一人分。
街頭で配られてるものと言えば、ティッシュやウェットティッシュくらいかと思うのですが、最近はいろいろあるんだなーと、ちょっと興味を持ちました。

お湯を沸かしてコーヒーを入れる間、ちょっとした間があって、自然に広告にも手が行く。
なるほど、うまくできてる。
おや?広告とコーヒーの他に、まだなんかある。
直径7㎝ほどの、鉛筆。
短い。。。と思ったけど、そのままゴミ箱に捨てる性格でもなく、ゴリゴリと小さな鉛筆削りで削ってみた。

その音を聞いて、台所で洗い物をしていた夫が。
「ん?コーヒー入れてるんじゃないの?なんの音?」
「コーヒー、入れてるよ。鉛筆削ってるの。」
「え?鉛筆?なんで削るの?」
「なんでって、鉛筆って、削らんと書けへんやろ。」当たり前のことは関西弁で。
「え?どういうこと?コーヒーに鉛筆入れるの?」
「入れるかっ、そんなもん
もしもーし、と頭の中身を確認したくなるけど、洗い物してもらってるのでそんなことしない。

あなたがもらってきた広告に、コーヒーだけじゃなく、鉛筆も入ってたから、ちょっとメモするときとかに使えるかなと思って、削ってるんだよ。
ときちんと説明しながら、鉛筆を削り続けていたら!
「えーっ!」大きな声を出してしまった。
「どうした?なんかあった?」と夫。
「鉛筆の芯が、黄色や なんで?黄色って、書けへんやん。なんで黄色?メモしても、誰も読めへんやーん
驚きで、なんで?連発。

「なんか意味があるんじゃないか。占いになってるとか。」
冷静な夫の意見にハッとして、あわてて広告をもう一度隅々まで見る。
で、見つけた。
『同封の鉛筆は、芯の色によって、A賞からC賞までプレゼントがあります。』
おーこれこれ。
黄色は…『名鉄グループレジャー施設入園券(リトルワールド・ビーチランド・モンキーパーク・明治村)』

欲しい欲しい。

さらに読み進めると。
『鉛筆は削らないで会場までお持ちください。』
削っちゃったよ~
はよ言えよ~。

そこですぐに動くのが夫。
「それ貸して。」と、感情揺さぶられすぎの私の手から広告を取り、その場で電話。
「すみません、駅でいただいた広告を見てお電話してるんですが…。」
鉛筆は削ってあってもプレゼント有効、と話をつけていた。
ほう、そういうもんですか。

待てよ。
賞品はA~C。はずれなし。
どの賞も、結構いい。
で、鉛筆は削ってあってもいい。
ということは、とりあえず人を集めたいということか。

あらためて広告熟読。
ハウジングセンターかな?と思ってたら、よく読むとマンションの広告だ。
小さな字で、「※賞品交換の際には、マンションの見学をし、アンケートに住所・お名前をご記入いただくようお願いします。」というようなことが書いてある。
夫はそれでも、「いいじゃん、行こうよ。せっかくだし。」やる気でした。
ま、確かに行っても怒られやしないだろうけど。
私は、持ち家なのに知らん顔してマンションを見学するのは気が進まず、そもそもそうちゃん連れて冒険したくなかったので、結局は行きませんでした。

しかし、楽しませてもらいました。
すごいわ。名鉄不動産さん。
なんてったって、私は広告全部読む羽目になったからね
しかも、文房具入れに入ってる短い黄色の鉛筆を見るたびに思い出す。そして突っ込む。
なんで黄色やねん。