かーちゃんはつらいよ

特別支援学校高3の超多動そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

みみずの天日干し

2012年04月14日 15時48分18秒 | みゆみゆとの生活
通学団の集合場所へ向かう途中。
みゆみゆが急に立ち止まり、かがんだ。
その先には、みみずさんの亡きがらが。
大雨の翌日、地上に出てきてそのまま乾いてしまったらしい。
興味津々覗き込もうとするみゆみゆに、小2の女の子が、「きもちわるーい。触らないほうがいいよ!」と。

それはそれで終わったのですが、帰りにみゆみゆが…
「ただいまー!私、みみずの天日干しを作ろうかと思うんだけどー。」
ギョッ。まさか。
振り返ると、危惧したとおりの光景。
みゆみゆが手の平にみみずを乗せている。

小4の女の子って、そろそろこういうのを嫌がるんじゃないのか?
でもここは冷静に。
「あのね、家にみみずを持って入らないでね。ばい菌持ってるかもしれないからね。で、外の草むらに、お墓がわりに置いてきて、手を合わせてらっしゃい。」
しぶしぶ「はーい。」と出て行ったみゆみゆ。
ちゃんと手を合わせていたので、「なんてお祈りしたの?」と聞いたら、
「朝は助けてあげられなくてごめんね。さようならって。」少し悲しそうに言っていました。
ああ、みゆみゆは優しい子だなぁ。
いつも厳しく叱ってごめんね…。
みゆみゆがまだたった9歳の小さな女の子だったことを思い出して、そんな風に思いました。

そうちゃんのことで頭がいっぱいで、みゆみゆに「もう4年生でしょ!」と、キーッて叱り付けることが多かったので。
実際よりも大きく、彼女を捉えてしまいがちなのを反省。

みみずを触れるなんて、すごい。
私はとても触れないので、「みゆみゆが触れると便利かも」とか少し思ってしまった。
俗世間とか、常識とか、社交辞令、必要な嘘。生きていくのに必要なこともあって、なんらかの形で習得しなければいけない「概念」もたくさんあるけど。
みゆみゆのように、少しそれを覚えるのがゆっくりだったりする子がいても、それはそれで面白い。
最近のみゆみゆは、急速に感性や表現が発達したがっている感じで、見ていて楽しいです。
ま、その分、こちらの世界のこと、つまり食事や着替え、明日の準備なんかがおろそかでやたら時間がかかり、叱られる原因になってるのですが。。
その辺、バランスよく、お願いできないですかねぇ、みゆみゆ先生。