はと@杭州便り

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三清山(sanqingshan)2

2006-08-20 21:08:51 | 中国企業で働く
さて、三清山は浙江省の西隣の江西省にある。
隣の省、と言っても江西省に来たことのある同僚はほとんどいない。
(江西省の人はすごくたくさん浙江省に出稼ぎに来ているのだが…。)

私は留学生時代に二度、江西省の婺源に来ているので今回が三度目だが、
同僚の中にこんな奴はいないだろう…。
うちの同僚はみんな短大卒以上の所謂高学歴の皆様なのだが、それでも恐ろしく行動範囲が狭い。
自分の生まれ育った町や省から一度も出たことがない人も、いっぱいいるのである。

三清山は、日本はもちろん中国でもまだあまり知られていない山のようだが、
パンフレットによると昔は道教の聖地として有名な山で、一応黄山山系ともつながっていて、2002年に正式に景勝地として整備された、そうである。

子供の頃、美術館で水墨画を見た時、日本ではありえない垂直に盛り上がった岩山の描写を
絶対に誇張だと思っていたのだが、
ここへ来れば本当に、垂直に盛り上がっている岩山のオンパレード。
まさに水墨画に描かれた山の世界そのもの!だ。
さすが「白髪三千丈」の国(?)だけのことはある…。

朝6時半朝食、7時に標高1500mの山荘を出発。
昨日の到着が予定より遅れたため、昨日夕方まわるはずだった場所も全部今日中にまわらなくてはならない、ということで、全体的にペース早め。
旅行社のガイドさんも少々焦り気味。

三清山はその名の通り玉京、玉華、玉座の三峰からなっており、最も高いところで標高1816m。
早朝の山は冷たい霧がかかっていて、肌寒いので長袖のカーディガンを羽織っていたのだが、急で険しい階段が続いて、あっという間に暑くなってきた。

道自体は遊歩道が整備されているので歩きやすいのだが、それでなくても最近運動不足で、昨日ガタガタバスに5時間揺られた身体には、上りがつ、ツライ…

南清園景区を上りきって、下りたと思ったら今度は西海岸景区を再び上る、上る

ようやく下りになってきたあたりから、視界が開けてきた。
すごい高低差で垂直に切り立っている峰峰(というか岩山)が、眼下に迫ってくる。
景色を見ながら歩いているうちに、まるでエレベーターに乗っているような、平衡感覚がなくなっていくような感覚になってきた。
遠近感もなくなって、まるで宙に浮いて岩山の間に吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥る。

ガイドさんは「孫悟空が雲に乗って駆け回りそうな」峰峰だと表現したが、
私は宮崎アニメの、あの空を飛ぶシーンを思い出した。
私は気持ちよかったが、高所恐怖症の人にはおススメできないかも

また岩山にはりつくような、長~い桟道が圧巻の一言。
この道を作るのに、一体どれだけの労力がかかったのだろう…。
さすが人海戦術の国、だけのことはある

ガイドさんによると、5月初旬には谷一面にツツジの花が満開になって、
まるで桃源郷のように美しいのだそうだ。

南清園景区と西海岸景区をまわって、山荘まで全行程約10km。
最後の下りではもう、膝がガクガクに笑ってフラフラだったけど、
お天気に恵まれて、特に西海岸景区の風景は絶景
往復10時間もかけて、来た甲斐があったってもんだ

帰りはまた40分かけてロープウェーで山を下り、
旅行社のガタガタバスで5時間揺られて、杭州に着いたのは夜7時をまわっていた…。
あああ、明日からの筋肉痛が恐ろしい…

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