歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

汝、殺すことなかれ・・・

2017-07-08 | 映画

「軽く呑ってくか?」

「ちょっと、予定があるんです・・・・」

 

忘れていた。今日は金曜日だった・・・・しまった。

昨日は事務所に顔を出さなかった。一日間違えていた。

そんなことを思い浮かべては消し去った。

やっぱりな・・・・醜いな僕は。

苦しいときが過ぎれば人は何もかも忘れるのだ。

楽しみだけを追い求める奴の思考回路は決まっている。

トップを走ったりはしない。

誰かの後ろにいて、もろにアゲンストを受けない。

そんなポジショニングを心がけている。

狡いと言えば身もふたもないけれど、いつかはアゲンストに立ち向かわなければならない。

「癒す」ことを知らない。それは「癒される」ことばかり考えているからなのだ。

 

そんな卑しい気分を変えたくてこの映画を観た。

アメリカ人は凄いと思う。

「君の気持ちなんかわからない。でも、その考え方は分かる」

こんな心根が一部の人間に確かにあると言うことだ。

良心的兵役拒否者。

この映画のテーマだ。

戦争には参加するけれど、人は殺さない。

国を愛するのは殺す奴ばかりではない。

殺さなくてもこの国を愛しているのだ。

 

今も昔も変わらずに問う人たちがいる。

敵が攻めて来たらどうする?

主人公は言う。

「わからない。」

そして挑発される。殴られる。

殴り返さない。

「臆病者!腰抜け!」と罵られる。

殴り返さない。

時と場合ではないのだ。どんな時でもどんな状況でも

殴り返したりはしないのだ。

それは「心根」なのだ。信念などと大それたコトではないのだ。

やさしさに勝る強さはないのだ。

誰もが認めたくないことには目をつぶりやり過ごす。

恐怖の前では己の身を守ろうとし逃げ出す。か、殺すか・・・・

地獄のような沖縄戦で衛生兵として戦った一人の男。

 

メル・ギブスン。

少し見直した。

 

世界で一番下品な大統領はこの映画を観たのだろうか?

やられる前にやっけろ!叫ぶのだろうか?

誰もが拳銃を腰にぶら下げ、侮辱を受ければ一対一の決闘だ!

そんなことしか言えないのだろう。

 


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