新・きものの基

絹や木綿、麻など素材から染織の歴史、技法、デザイン、そしてきものと暮らしの多様な関係までを紹介します!

藍染⑧

2007-09-11 17:21:45 | ゆかた・藍染

藍染⑧

写真の藍色に染まっている部分は、天然繊維。白い部分はポリエステルで、合成繊維を藍染することは出来ないそうです。藍と木綿の相性はバツグンで、江戸時代の木綿の染色の半分以上は藍染だったといわれています。また藍染は江戸っ子に好まれたワケは、何回も着て、水洗いされる度に、藍の色合いが微妙に変わってゆく様を楽しんだそうです。中には染めたばかりのものをわざと色落ちさせて、という注文もあったそうで、まるで今のジーンズに対するファッション傾向と同じなのは、時代は変れども、人は変わらない、ということなのでしょうか。

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2 コメント

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ジーンズへ (bmasu)
2007-09-23 08:33:29
職場のあるところは昔備中木綿の産地でして、洗っても藍染めが色あせないと評判で路地には織機の音が鳴り響いていたそうです。

時代の流れで反物を作る工場はなくなり、木綿の藍染技術を生かして今はジーンズ工場になっています。

少し離れたところが備後絣の産地で、こちらはまだ数軒工場が残っています。

しかし、ご存知のように海外製品に押されたり、需要が減少。若い人に支持されるには、どうしたらいいのでしょうかね。


Unknown (11)
2007-09-25 23:47:27
bmasuさん、こんばんわ。コメント有難うございます。藍の色が濃い目で黒っぽい備後絣は、日本三代絣の1つですよね。知り合いの呉服屋さんの女将さんが好きで、かなり集めてお売りになっていました。その女将さんから、もう織っていないとお聞きしていましたが、未だ作ってらっしゃるところがあるんですね。民芸風の絣のきもの、いまは木綿がブームとは言え、やはり若い方は着ないですよね。先日展示会で見た結城紬の龍田屋さんは、伝統の亀甲柄ではなく、随分色柄を工夫していて、思わず着たい!と思いましたが、やはり色柄の工夫は必要ですよね。