かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

桑名・生ごみ堆肥化工房を訪ねて

2012-03-21 07:50:05 | 鈴鹿川流域の暮らし
 おもいたったら、吉日。

 かねて健生みえの会メンバーの川畑哲志さんから聞いていた、

桑名市にある生ごみを堆肥化しているクルクル工房を訪ねた。



 訪ねたのは、中井正信、大平達男、それにぼく。

 三人とも、家庭での生ごみコンポストをここ鈴鹿で、1年ほど

やり続けている。

 使っている箱とか、やり方がすこしづつ違う。

 中井は、木製のリンゴ箱。奥様が来客の食事づくりを積極的に

やっているので生ごみの量も半端じゃない。

 大平は、プラスチック製の衣装ケースにオガコを入れて、温度が

上がらないと、米ぬかを入れている。それで、1年、取り替えないで

やっている。

 宮地は、ダンボールにオガコと米ぬかを入れて、3か月ごとに

新しいダンボールの取り替えている。

 この1年で、3人から14人に増えた。



 桑名のクルクル工房は、500軒の生ごみコンポストの循環を

やっていると、蛭川卓三さんが案内してくれた。







 500軒の世帯には、プラスチック製の衣装ケースを改造した

生ごみコンポスト容器が配られている。(1個 500円。実費の

半分は、市が助成してくれている)

 その容器に、家庭で出る生ごみを入れていく。







 入れるときに、コンポストをすすめるため、基材をまぶして入れる。

 その基材は、モミガラ12・米ヌカ4・落ち葉堆肥1・土1 で作られて

いる。



 

 落ち葉堆肥も、クルクル工房で作っている。

 秋、市内の公園の落ち葉を2トントラックで何台も集めてくる。

なにもしなかったら、焼却場へ行くはずのもの。

 それに、モミガラ・米ヌカ・水など加えて、半年ぐらいかけて、腐植土に

する。






 家庭で未完熟堆肥化したものが、それぞれの家庭から好きな時、

それぞれがクルクル工房の発酵スペースにもってくる。

 

 その山積みされた未完熟堆肥を1週間に一回、切り返す。

 訪ねたときは、ちょうどその日。二人のシニアの方がミニローダーで

切り返したり、水をかけたりしていた。







 完熟した堆肥のスペースを見せてもらった。

 もう、完全に腐植土になっている。





 これを、モミガラや米ぬかにまぜて、未完熟コンポストを持って

きた人に持って帰ってもらう。

 堆肥化の循環はほぼ出来上がっていると蛭川さんは言われた。



 この工房というか、工場は街のなかにある。

 マンションがすぐ塀の隣にある。

 臭いがない。どの過程でも臭いが出ていない。

 隣家と共存できている。



 蛭川さんは、ここでやり始めて8年。

 お歳は、65歳をこえている。

「いろいろ勉強もし、工夫もしてきました」と話してくれた。



 蛭川さんの悩みというか、これからというのでは、この方式では、

桑名市全域の生ごみをカバー出来ないということだ。

 この事業は、桑名市からの委託事業としてやっているものの、

市としては、このような施設を増やせる見込みがなく、生ごみは

焼却するしかないと決めているらしい。



 蛭川さんは、この仕事をはじめて、いろいろ勉強して、工夫する

楽しみを味わっているらしい。

 いろいろなアイデアが湧いてくるようだ。





 規模が小さくとも、こんな街になっていきたいというような一人

ひとりのなかの夢を、よくよく検討、研究して、実現していく、それも

あらゆる面にわたって、できるところから、やりたい人で・・・

 そういう空気の街を足下から描いていきたいなあ。

 帰りの車のなかで、考えた。

 できうれば、鈴鹿でも、まずは100軒ぐらい、ダンボールコンポスト。



                                    (宮地)








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