お灸!

お灸にはまっています。 お灸や漢方などの勉強をまとめてみたいと思いました。 「個人的感想」ですけど...

傷寒?

2008-08-07 07:36:10 | Weblog
鍼灸にとってバイブルと言えば「黄帝内経(こう
ていだいけい)」、そして漢方薬で言えば「傷寒
雑病論」ということになるでしょう。 これは薬に
重点を置いた中国の医学書ですが、日本の漢
方薬(和漢薬)の大本にもなっているものです。

黄帝内経が「素問」と「霊枢」に分かれて現代
にまで伝わっているように、「傷寒雑病論」も「傷
寒論(しょうかんろん)」と「金匱要略(きんきよう
りゃく)」に分かれて伝わっています。 一般に
傷寒論と言う場合は、金匱要略も含めていると
考えます。

「漢方」を書かれた石原明先生のお説では、黄
帝内経があまりに抽象的なので日本では重視
されず、病症と薬を対応させ、より実用的な傷
寒論が日本の漢方では中心になったということ
です。 実用重視は、日本の伝統なのでしょう。

ただ石原先生は西洋医として教育を受けられて
医学史を専門にしておられ、黄帝内経は陰陽
五行説によって観念的になったと非難されてお
られますので、一方の立場に立っておられると
言えるでしょう。 ですから、いくらかは割り引い
て読む必要はあります。