何者も何かに寄りかかって生きている。
その寄りかかった先を擁護することによって、自分の存在を確保したがる人間は多い。
植物の世界にも寄りかかって、というより、他から養分をかすめ取って生きているものがある。
その代表格の一つが、このヤセウツボ。
アカツメクサなどに寄生して勢力を拡大していっている。
でも、人間の寄りかかり方と違って、寄りかかり先を擁護することはない。徹底的に吸い尽くし、一帯の風景を変化させる。
そして、自らも新天地を求めて移動する。
「寄りかかり先をちょっと擁護して、生かさず殺さず。自分だけはぬくぬくと寄りかかる」の道を選ぶか「全部を吸い尽くしチャラにして、そこに新しい世界を作る出発点となる。そのためには、自らも犠牲になる」の道を選ぶか・・・。
ヤセウツボは後者のようだが、貴方は????