

「カラスの行水」という言葉がある。短時間であるという意で使われているようだが、本当のカラスの行水は念入りで、他の鳥に比べてそんなに短いとは思われない。


黒い羽で、行水をしても垢が落ちたかどうかわからないカラス、そんな行水をやったのかどうかわからないほどの行水という意味で使われたのではないだろうか。


で、短時間という意味で本当の「カラスの行水」は、ツバメなど飛んだまま行水や水のみを行う鳥だろう。


その一つが、ヒヨドリ。


木の枝の上から水面にダイブして、着水瞬間に行水をして再び木の枝に戻る。一羽がやり始めると、多くのヒヨドリたちが集まってきて、競争となる。


夏、子どもたちが、崖や大きな石の上から川にダイブして水遊びする姿に似ている。

行水というより、行水ごっこといった感じ。