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宮代の縄文史に新たなページを加えた道仏北遺跡の「発掘出土品展2」開催中 宮代町郷土資料館

2012年03月05日 20時46分16秒 | 宮代ニュース

宮代町の歴史に新たな1ページを加える発見のあった「道仏北遺跡」の発掘成果を展示する企画展「道仏北遺跡発掘出土品展2」が、このほど、宮代町郷土資料館で始まった。5月6日まで。入館無料。

道仏北遺跡は、道仏地区土地区画整理事業に伴い、発掘が進められたもので、平成17年度から21年度にかけて4回延べ14ヶ月にわたり発掘調査が行なわれた。

発掘現場の主な場所は、現在スーパーマーケットとなり賑わいを見せているところで、7000年ほど前(縄文時代早期後半)には、生活していたと思われる住居跡が発掘された。

縄文時代早期後半というきわめて古い時代の生活の痕跡に加えて、縄文前期前半から中期初頭(6000年~4500年前)の住居跡などがまとまって見つかるという、宮代町ではあまり出土していない年代の遺跡ということでも、宮代町の歴史に新たなページを加える発掘となった。

今回の企画展では、発掘された遺跡の詳しい分析結果や出土土器の復元などが行なわれており、その時代の生活の様子をうかがい知る数多くの展示が行なわれている。

同遺跡は、発掘時、現地見学会が行われ、この種の見学会としては異例の170人が訪れ、いにしえの宮代町に思いを馳せたが、

今回の企画展では、より細かく、じっくりと出土品を見ることができる。

発掘調査の結果は、平成15年度の埼玉県埋蔵文化財事業団の調査で住居跡5軒、土坑(貯蔵穴や落とし穴など当時の人が掘った穴)35基、

平成17年度は土坑2基、平成18~19年度には住居跡21軒、土坑183基、炉穴(屋外の調理場)9基、平成20年度は住居跡18軒、土坑167基、炉穴13基、平成21年度には土坑15基が発掘された。

こうしたことから、「縄文時代早期後半(約7000年前)から中期前半(約4500年前)にかけて、宮代町有数の集落が形成されていたと推定されます。縄文時代中期初頭の集落の検出は非常に珍しいことです」(宮代町郷土資料館)としている。

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