散歩していると、カマキリが散歩道の真ん中で立ち止まっていた。
散歩を楽しんでいるのか、どちらに行こうか迷っているのか、出てきてしまったことを後悔しているのか。
「散歩? それとも徘徊?」と尋ねたが、答えてくれるはずもない。
散歩とは「気晴らしや健康のために、ぶらぶら歩くこと」。徘徊とは「目的もなく、うろうろと歩きまわること。認知症などにより、無意識のうちに目的なく歩きまわること」
私の散歩は、散歩か徘徊か。無論、本人は散歩と思っている。だが、他から見るとこのカマキリのようにかなり怪しいだろう。
散歩の途中、興味のあるものに出会うと、散歩道を外れてしまうこともたびたび。さらには、突然立ち止まったり、しゃがみ込んだり。「不審者」の類である。
だから、自然観察中ですとわかるような表示をしたいのだが、団体に所属しているわけでもなく、学者でもない。単なる自然好きな老人。表示のしようがない。
ならば、徘徊者でないことを示すというのはどうだろう。
どうすればできる??? うーん。難しい。