
宮代台住民の、住民による、住民のための文化祭「第34回宮代台文化祭」が5日開幕した。展示は7日、パフォーマンスは8日まで。

高齢化の影響からか、大きな会場まで足を運んで出品・出演したり、観賞したりするのが、難しくなりはじめ、出展作品や鑑賞者などの減少が見られる文化祭などがある中で、地域住民を対象としたミニや街角文化祭が注目されている。

その一つ、宮代町最大の住宅団地「宮代台団地」の文化祭が5日スタートした。

そろいの衣装での茶菓接待、小学生からお年寄りまでの幅広い出品者層。8日には舞台発表などが行われるが、プログラムを見ると午前9時半から午後3時半までびっしり。

宮代台団地の文化祭の特徴は「第34回」という歴史の積み重ねと共に、住民の融和が進み、出品作品の作者の顔が見えること。

「今年もあの人の作品を見ることができた」「あれ、こちらの方面にも手を出し始めたんだ」など、芸術性もさることながら作者の顔を思い浮かべながらの鑑賞の楽しさがある。

鑑賞者のほとんどは団地内の人だが、町内はもちろん、団地を故郷とする2世、3世が帰郷して鑑賞したり・・・。

高齢化のなかで、こうした住民による文化祭。宮代台の取り組みは大いに注目される。

ただ、行政も業者も入らず、住民の手だけによる開催は相当なパワーが必要なのもまた事実。
