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「危機をどう乗り越えるのか、日本の技術力が問われている」 日本工業大学で学位記の配布

2011年03月20日 21時13分15秒 | 宮代ニュース

日本工業大学は20日、 予定されていた学部・大学院の学位記授与式を中止し、学位記の配布のみを行った、

「被害の全容もつかめず、被災者の救援に全力を注ぐべき事態であること、原子力発電所の危機的状況が進行しており、その推移が予測もつかない状況であることを考慮した、苦渋の決断」ということで、学位記授与式を中止し、スチューデントセンターで訪れた卒業生らに学位記の配布を行ったもの。

卒業生を送り出すべきリニューアルされた本館前もちょっとさびしそうだった。

柳沢学長は同日、「卒業生・修了生の皆さんへ」と題して、ホームページ上で、次のようなメッセージを発表した。

「本日予定していました平成22年度の学位記授与式の式典・祝宴を中止し、学位記の配布のみを行う事にしました。
 晴れの卒業を目指して日々頑張って来られた諸君、そして我々教職員一同も、今日の感激を共にすることが出来ない事は誠に残念でなりません。
 しかし、未曾有の被害をもたらした、今回の東北関東大震災で罹災された方々の御苦労は想像を絶するものであります。

 今、世界が日本に注目しています。日本人の国民性に対する賞賛と共に、日本がこの危機をどう乗り越えるのか、日本の技術力が問われています。
 今日巣立つ皆さん、どうか皆さんがそれぞれの道で大いに努力され、再び日本が危機克服の先進国として、世界に冠たる技術国として、再び輝ける国となる様奮闘してください。
 そして、これまで本学をご支援いただき、今日の晴れの舞台に参加する事を楽しみにしておられた卒業生のご父母の皆様、大変残念なことではありますが、何卒諸事情をご理解いただきます様お願いいたします。

 最後に再び、卒業生・修了生諸君の健闘と成功を祈念して、今日のメッセージとします」