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「郷土史講座『日光街道の宿場を学ぶ・歩く』」が人気 宮代町郷土資料館

2010年02月11日 17時28分28秒 | 宮代ニュース
宮代町郷土資料館が企画している日光街道の粕壁宿、杉戸宿、幸手宿の三宿を歩き、問屋場や本陣の跡などを巡る「郷土史講座『日光街道の宿場を学ぶ・歩く』」が人気を集めている。4回シリーズだが参加予約が定員オーバーとなった回も出始めている。健康増進を目的としたウォーキングをしながら地域の歴史や遺産・遺跡などを学ぶ企画のため、中高年齢層を中心に参加希望が多くなっているもの。


(写真はいずれも一昨年12月に行われた「岩槻城を歩く・探る」の様子)

宮代町郷土資料館は、資料館内の展示だけにとどまらず、外に出て歴史的遺跡を歩いて巡る企画を積極的に推進している。地域に戻ってきた団塊の世代などが、健康と地域再発見の観点からこうした企画に参加する傾向が強まっている。

宮代町郷土資料館が、一昨年「特別展『宮代町と岩槻城展』」を開催したのに伴って、実際に岩槻城跡(さいたま市岩槻区)などを歩いて岩槻城の様子に思いを馳せる「岩槻城を歩く・探る」ウォークを行ったところ宮代町内外から多くの参加者があった。

昨年は企画展「宮代歩け歩け」を開催。車では見落としがちな宮代町内の遺跡などを巡るコースを選定し写真展示を行った。この企画に付随して、その中の一ルートを実際に歩く企画を実施したところ多くの参加があり、好評で同様の企画を引き続き行って欲しいとの要望が多く寄せられた。

このため、今回は更に、こうした「歴史遺産散策」企画をスケールアップして、4日間4回のシリーズとして実施、宮代町に隣接する春日部市、杉戸町、幸手市を、各市町で歴史や文化財を担当している専門の方の解説で歩くこととしたもので、題して「郷土史講座『日光街道の宿場を学ぶ・歩く』」。




第1回は2月20日午後2時から宮代町郷土資料館で、日光街道の内容や宮代町との関係について、林貴史氏(前宮代町史編集委員)がシリーズを通しての概括的な講義を行う。
2回目から4回目は実際に粕壁宿、杉戸宿、幸手宿を訪ねる。

第2回は2月27日午後1時春日部駅東口集合。日光街道の宿場であった粕壁宿を実松幸男氏(春日部市郷土資料館長)の説明で歩き、春日部市郷土資料館にある宿場の模型等を見学する。

第3回は3月6日午後1時東武動物公園駅東口集合。日光街道の杉戸宿を小沼幸雄氏(前杉戸町町史編さん室)の説明で歩く。

第4回は3月13日午後1時幸手駅東口集合。日光街道の幸手宿を原太平氏(幸手市教育委員会)の説明で巡る。

宮代町をベースにしながら、関係する市町を巡るのは岩槻城に続いて2回目だが、同じテーマで3市町を巡るのは宮代町としては初めてで、他市町でも珍しいものと見られる。



講座は4回シリーズだが、4回連続でも、1回単位での参加も可能となっている。参加料は、1講座200円(4回講座で800円、資料代・保険代)。いずれも定員は30名だが、すでに一部の講座は定員オーバーの状況となっており、関心の高さをうかがわせている。

問合せは、宮代町郷土資料館(電話:0480-34-8882)